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スマホに夢中で娘の相手をしない夫⇒後日「家族の絵を描いた」青ざめ絶句。娘が夫に突きつけた現実とは

休日も他のことに夢中で、子どもたちの「見て!」を無視し続ける夫。そんなある夜、4歳の娘が1枚の絵を持ってきました。パパを描いたその絵には、家族全員が絶句する「ある異変」が起きていたのです。

画面を見ていては気づけないこと

1年ほど前から、スマホゲームとオンラインでの野球観戦にハマっている夫。休日は、いつも手元のスマートフォンに夢中です。一度見始めるとなかなか目が離せないようで、いつでもどこでもスマホばかり。子どもの声すら耳に届かないことが日常茶飯事になっていたのです。

 

たとえば、晴れた日曜日の公園でのことです。7歳の息子が新しいドリブル技を一生懸命に練習し、「パパ、見て! 今度こそ抜くから見てて!」と息を切らして何度も叫ぶも、ベンチに腰掛けた夫は視線を指先の画面に固定したまま、「おー、見てる見てる、すごいぞー」と適当な生返事を繰り返すだけでした。息子が「全然見てないじゃん!」とボールを抱えて不満そうに駆け寄ってきても、夫は野球の試合速報をスクロールしながら「ちゃんと見てたって」と雑にあしらいました。

 

 

4歳の娘が、摘んできた小さな花を大事そうに握りしめ、「パパ、お花だよ。かわいいでしょ」と差し出しても、夫はSNSの通知に目を奪われたまま、「うんうん、きれいきれい」と顔すら上げようとしません。案の定娘も「もうパパにはあげないからね!」とふてくされ、私は毎度そんな子どもたちをなだめるしかありませんでした。

もちろん、私が「せっかくのお休みなのに、子どもが話しかけているときくらいスマホを置いてよ」と強く咎めたことも一度や二度ではありません。しかし、夫は「ちゃんと耳では聞いてるよ」「これも俺の息抜きなんだから」と不機嫌そうに言い訳するばかり。夫は、私の注意を受けるとその場ではしぶしぶ画面を伏せるものの、数分も経てば無意識のうちにまたポケットから取り出していて、スマホに依存しているような状態だったと思います。

 

いつしか子どもたちも、パパに何かを見せようと駆け寄るのを諦めるように。父親が同じ空間にいても、誰も話しかけない、冷たい空気がリビングに漂っていました。

 

 

そんな息苦しい毎日が続いていた、ある夜のことです。夕食を終えて家族でくつろいでいると、娘が保育園のリュックから1枚の画用紙を取り出し「今日保育園で家族のお絵かきしたの」と言って、両手で大事そうにその絵を見せてきました。夫はソファに寝転がりながら、珍しく画面から視線を外し、「へ~パパにも見せてよ」と娘から画用紙を受け取ります。その瞬間、夫の表情がサッと凍りつきました。

 

不思議に思った私が横からのぞき込むと、そこには太陽の下で、にこにこ笑う私と息子、そして娘自身が色鮮やかに描かれています。けれど、私の隣に立つ夫は、体はあるのに、首から上の顔の部分だけが、黒いクレヨンで塗りつぶされた「四角形」になっていたのです。

 

 

夫は声を引きつらせながら、「……なんでパパのお顔、黒い四角なの?」と恐る恐る尋ねました。すると娘は悪気のない無邪気な笑顔のまま、「だってパパ、いつもこれでお顔が見えないんだもん。パパのお顔、思い出せなかったからスマホにしといた」と手ぶりでスマホを持つ夫の姿をまねして答えたのです。近くで宿題を広げていた息子も「ぼくもパパの顔忘れちゃいそう~」と淡々と言い添えました。

 

子どもたちには何の悪意もありません。ただ、いつもスマホを見ている夫の姿が強く印象に残っていたのでしょう。しかし、その純粋な言葉を聞いた夫は、真っ青になって絶句しました。私がどんなに注意したり怒ったりしても夫には響かなかったけれど、幼い娘の「パパの顔を思い出せなかった」というひと言は、深く突き刺さったようでした。夫はかすかに手を震わせ、目に涙を溜め、「ごめん……パパ、いつもちゃんと見てあげてなくて、本当にごめんね」とかすれた声で子どもたちを抱きしめました。

 

 

その夜を境に、夫の行動は一変。帰宅すると真っ先に、スマホの電源を切って玄関の物入れへ置くようになりました。休日もリビングの棚へスマホを片づけ、緊急の用事がない限り触ることはありません。最初は試合速報やゲームの通知が気になるのかソワソワしていましたが、次第に慣れていったようでした。

 

そして今、夫のスマートフォンの待ち受け画面には、娘が描いた「黒い四角の顔のパパ」が設定されています。自分自身への戒めなのだそうです。

 

今回の出来事を通して、私自身も「スマホばかり見て」と夫を咎めることに気を取られ、子どもにイライラした顔ばかり見せていたかもしれないと振り返り、反省するきっかけになりました。子どもの目に映る親の表情は、四角い画面で隠された無表情や不満げな顔ではなく、やさしく笑いかける温かいものでありたいもの。二度と戻らない子どもとの「今」をしっかり瞳に焼きつけ、家族みんなで顔を見合わせて笑い合えるよう、目の前にある時間を大事にしようと思った出来事でした。
 

 

著者:井島りほ/30代・ライター。小学1年生の息子と、年少の娘を育てる母。おしゃべりが大好きで寝るのが苦手な兄妹と、にぎやかな毎日を過ごしている。

 

作画:Pappayappa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)

 

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