「車がない!?」寒空のサービスエリアで絶望
夫が息子をトイレへ連れて行ったのですが、その直後、私も急におなかが痛くなりました。夫と息子が戻ってきたタイミングで、私も「トイレに行ってくる」と伝え、慌ててトイレへ。ところが、用を済ませて車に戻ると、なんと車がなくなっていたのです。
しかも、慌てていたためスマホも財布も車の中。車内で寝るつもりだったので、服装は薄着で足元はサンダルでした。寒空の下、どうしたらいいのかわからず、半泣きで立ち尽くしていると、60代くらいの男性が「大丈夫ですか?」と声をかけてくれたのです。
事情を話すと、その男性はスマホを貸してくれ、夫に電話をかけさせてくれました。最初はつながりませんでしたが、しばらくすると男性のスマホに夫から折り返しの電話が。夫は私が「トイレに行ってくる」と声をかけたことに気づかなかったようで、後部座席で寝ていると思い込み、そのまま車を発進させてしまったとのこと。
夫は「今から引き返す」と言いましたが、男性は「こんなに寒いのに、戻ってくるまで待つのは大変でしょう」と心配してくれました。そして、自分の身分証を見せたうえで、「嫌でなければ……」と、夫が待つサービスエリアまで車で送ってくれることになったのです。
車で移動している間も、私が不安にならないようにとの配慮からか、男性は自分の出身地や仕事について話してくれました。その一方で、私のことを必要以上に聞いてくることはありませんでした。
無事に夫と合流することができ、私は男性に何度もお礼を伝えました。サービスエリアのお店はすでに閉まっていたため、自動販売機で飲み物を買い、せめてものお礼としてお渡ししました。
見ず知らずの人にここまで親切にしてもらったのは初めてで、感謝すると同時に、とても心を動かされました。この出来事をきっかけに、私も困っている人を見かけたら、できる範囲で手を差し伸べられる人でありたいと思うようになりました。
◇ ◇ ◇
今回は親切な男性に助けられ、無事にご家族と合流できて何よりでした。しかし、見知らぬ人の車に乗ることには、思わぬトラブルに巻き込まれるリスクもあります。短時間でも車を離れる際は、スマホなどの連絡手段を持っておきたいところです。
また、連絡手段がない場合は、施設のスタッフがいれば事情を説明し、助けを求めましょう。特に夜間は、明るく人目のある場所で待機するなど、安全を最優先に行動したいですね。
著者:田辺みゆ/30代 女性・パート。4歳と6歳の一男一女を育てる母。旅行先を考える時間が好き。
イラスト:ホッター
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年11月)
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