23日、厚生労働省は「平成27年 人口動態統計月報年計(概数)の概況」を発表。平成27年の「合計特殊出生率」が1.46 と前年の 1.42 を上回り、出生率が2年ぶりに上昇したことを伝えました。
合計特殊出生率とは?
※厚生労働省「平成27年人口動態統計月報年計(概数)の概況」を基に当社作成
合計特殊出生率(期間合計特殊出生率)とは、厚生労働省によると「その年次の15歳~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子ども数に相当する。(実際に1人の女性が一生の間に生む子ども数はコーホート合計特殊出生率である。)」とし、女性が生涯に産む子どもの推定人数を示しています。
合計特殊出生率は、年次推移をみると平成18年から上昇傾向が続いていましたが平成26年に低下、平成27年は再び上昇しました。
年齢別・都道府県別では?
年齢別にみると、24歳以下のそれぞれの階級では出生率が低下しましたが、25歳以上の階級ではそれぞれ上昇しており、最も合計特殊出生率が高いのは30~34歳でした。第1子、第2子などの出生順位別にみても、いずれも前年から上昇しています。
一方、合計特殊出生率を都道府県別にみると、沖縄県の1.94、島根県の1.80、宮崎県の1.72、鳥取県の1.69、熊本県の1.68が高い出生率となっており、東京都の1.17、京都府の1.26、北海道の1.29、宮城県の1.31、埼玉県の1.34、神奈川県の1.34、大阪府の1.34が低い出生率となっています。
出生数は前年より2117人増加!
出生数は100万5656人で、前年の100万3539人と比較して、2117人増加しました。また、母親の年齢別にみると、29歳以下のそれぞれの階級では前年より減少しましたが、30歳以上の階級ではそれぞれ前年より出生数が増加しています。
ちなみに、第1子出生時の母親の平均年齢は、変わらず上昇傾向にあり、平成27年は平均年齢30.7 歳となっています。