生後9カ月の息子はハイハイするのが大好きで、好奇心いっぱい。ケガをしないように寝室には何も置かず、動きまわるスペースを確保して安心していました。しかしある日曜日の夜、お気に入りのぬいぐるみと遊んでいるときに手が滑り肘を脱臼。初めて救急外来に駆け込むことになりました。
安全対策は万全のはずが…
低月齢のころから動きたがりで、ハイハイができるようになると家中の物に触っていたずらし放題だったワンパクな息子。そのため、寝室はまっさらな畳と息子のおもちゃ以外は何も置かれていない状態で、安全対策は万全のつもりでいました。
ぬいぐるみが原因でケガをするなんて
大好きなぬいぐるみでごきげんに遊んでいた息子。そばには私も夫もいて、2人のうちどちらかは常に息子を見守っている状態でした。
時刻は18時過ぎ。そろそろ3人でお風呂に入ってごはんにしようか……と話しているときでした。私はお風呂を沸かすために立ち上がり、その場を離れました。すると息子はぬいぐるみを乗り越えてパパのもとへ行こうと手を掛け、その瞬間、そのままズリっと体を捻り、腕があらぬ方向に。いつもと違う息子の泣き方に、どこか痛めたのだと直感しました。
どこに相談する?
息子を病院に連れて行くべきかすぐには判断が付かず、出産時に自治体から渡されたパンフレットに記載してあった小児救急相談#8000へ電話しました。息子の状態をお話しすると、患部を冷やしつつ様子を見て、痛みが続くようなら病院に連れて行ってはどうかとのこと。
しかしその時点で18時半。夜遅くに症状が悪化しては手遅れになってしまうのではと不安に思った私は、相談員の方に教えてもらった救急相談#7119へ連絡し、受付可能な病院を紹介してもらいました。
整形外科の救急外来へ
電話で紹介された病院のうち、自宅から最も近い病院に連絡を入れ、息子を連れてタクシーで病院へ。整形外科を受診すると、肘の関節が亜脱臼しているとのことでした。先生が息子の腕をぐりぐりと動かすと関節はもとに戻り、痛みがなくなったのか息子は泣き止みました。
そして、脱臼は人によって癖になることがあるということ、無理に素人が治そうとすると悪化することがあるので病院を受診することなどの注意事項を受け、帰宅しました。
どんなに部屋の安全対策に気をつかっていても、目を離さずそばにいても、赤ちゃんは思わぬ物が原因でケガをするということを学びました。また、いざケガをしたときや様子がおかしいと思ったときにすぐに連絡できる機関を覚えておくと、スムーズに対応ができると実感しました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/ののぱ
監修/助産師REIKO
著者:木下りん
0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。