現在4人の子どもを持つYUKAさんが3人目を妊娠中のこと。妊娠中期から張り止めの薬を服用していましたが、妊娠32週で突然陣痛が来て出産。赤ちゃんは1,980gの低出生体重児でした。そんなYUKAさんにその後の経過と現在について聞いてみました。
3人目の子どもを妊娠32週で早産
妊娠32週目の夜、なんとなく眠れずに起きていたら突然、おなかに激痛がありました。出産経験があったので直感的に「陣痛だ」とわかり、寝ていた夫を起こして車でかかりつけの産婦人科へ。
「お願い、まだ出てこないで」と願いましたが、病院に着くと同時に破水。もういつ生まれてもおかしくないということで、救急車でNICUのある大きな病院へ搬送され、陣痛が始まってから5時間後には出産となりました。
「ごめんね」と涙が止まらなくて
生まれた赤ちゃんの体重は、わずか1,980g。
すぐにNICU(新生児集中治療室)に入院することになりました。 先生からはまず、低体重で生まれたために起こりうるリスクの説明がありました。妊娠32週で生まれた三女は肺の機能が未熟だったため、なんらかの後遺症が残るかもしれないと……。
それを聞いて、YUKAさんは「自分がもっと体に気を付けていれば、もっとおなかの中で育ててあげることができれば……」と涙が止まらなかったと言います。
前向きになれた看護師さんの言葉
それからは毎日母乳を届けにNICUに通いました。そのたびに小さい体をチューブに繋がれて、手の甲にいくつも点滴の跡を作っているわが子を見て、「ごめんね、ごめんね」と泣いてばかり。
そんなYUKAさんが救われたのは、ある看護師さんの言葉。
「お母さん、自分を責めちゃダメよ。赤ちゃんは自分で出てくるタイミングを決めるの。だから今生まれたことにはきっと理由があるの。赤ちゃんはちゃんと大きくなっているから大丈夫よ」と声をかけてもらえて、いつまでも落ち込んでいてはいけないと少し前向きになれました。
体は小さいものの元気に成長中
三女がNICUにいたのは1カ月ほど。順調に体重が増えて、退院するときには2,465gになっていました。
だけど、それからも通院は続きました。低体重で生まれた赤ちゃんは免疫力が弱く、RSウイルスによる感染症が重症化しやすいため、半年間、シナジス(RSウイルスに対する薬)の接種を受けたのです。また、生後6カ月、生後10カ月などの定期乳児健診とは別に、出産した病院に毎月通って健康診断を受けていました。
三女は心配していた肺の機能は幸い問題がなく、大きな後遺症もなく、すくすくと成長していきました。ただ、ずっと身長と体重が成長曲線のずっと下にいるので、低体重で生まれた影響があるのかもれないと幼稚園のころに検査。だけど「成長ホルモンには異常がないから心配はいらない」との診断だったので、今では小柄なことが個性なのだと考えているそうです。
そんな三女も今では小学生。「今でも体はクラスで一番小さいですが、大きな病気もせず健康そのもの。小さい体で頑張ってくれた娘、支えてくれた家族に感謝でいっぱいです」とYUKAさん。
赤ちゃんが低体重で生まれると最初は不安が多いものです。特にお母さんは自分を責めてしまうこともあるでしょう。だけど、最近は医療が進歩していて病院のサポートも充実しています。焦らずに成長を見守っていきたいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。