つわり後も続いた体調不良、原因は…
妊娠3カ月目から妊娠5カ月目までの2カ月間、四六時中吐き気に悩まされるつわりを経験しました。激しいつわりがようやく終わったと思うと、今度は頭痛、めまい、立ちくらみ、動悸や息切れなどの症状に見舞われることに。
夫は「つわりが終わっていないのでは」と気づかってくれましたが、つわりの症状とはまったく別のもののように感じ、ひたすら安静に過ごす毎日。そんな体調不良の原因がわかったのは、妊娠6カ月目の定期健診で血液検査の結果を知らされたときのことでした。
診断は「鉄欠乏性貧血」。妊娠中は鉄分やカルシウムが不足しがちになると聞いていたので、小松菜や牛乳など身近な食べ物で積極的な摂取を心がけていましたが、つわりの症状も影響して不十分だったようです。毎食後に鉄剤のシロップを飲むことになりました。
処方された鉄剤で体調は回復傾向に
毎食後に欠かさず飲む鉄剤は量にしてペットボトルのキャップ1杯ほどでしたが、なかなか飲みづらい薬でした。口の中一面に血の味が広がるような、味覚がしばらくマヒするような……。鉄剤によって吐き気がこみ上げることも、たびたびありました。
医師に相談すると「シロップがキツかったら錠剤にしてみよう」と鉄剤を変えていただきましたが、飲んだあとに喉の奥からこみあげてくる気持ちの悪さはあまり変わらず。それでも服用の甲斐あって、目に見えて体調は回復していきました。
貧血解消は胎児にとっても大切なこと
鉄剤を飲み始めてから2カ月後にはすっかり体調も良くなり、体調に気をつけながらベビー用品の買い物に出かけることが多くなりましたが、出先で鉄剤を飲み忘れてしまうことが……。私自身に自覚する症状がなかったため安心しきっていましたが、妊娠8カ月目の健診でまだ貧血の値が出ていると告げられました。
私自身の体調に問題がなくても、胎児にとって貧血解消は重要課題だと教えられ、きちんと欠かさず服用するように。結果、鉄剤を飲み始めてから3カ月が経った妊娠9カ月目に、医師の指導のもと鉄剤服用を終えることができました。
鉄剤がなかなか服用しづらい薬で、毎食戸惑っていたのですが、おろそかにしてしまうと私だけでなく胎児にも影響が出ると知って驚きました。後期づわりがスタートする前に鉄剤服用を終えられたことは不幸中の幸いでした。おかげさまで出産を無事に終え、産後は食生活などの栄養バランスに特に気を使うようにしています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
イラスト/キヨ
著者:こさい れい
0歳女児の母。元テレビ番組ディレクター。フランスで育った自身の経験をもとに海外生活、旅行、子育てについて執筆している。