私がまだ独身で働いていたころに経験した生理に関するお話です。つくづく生理痛のつらさは個人差があるものだなと実感したエピソードです。
生理は規則的! 痛みも普通だった私
当時の私は30歳目前、社会人として働いていました。生理はわりと規則的で、痛みも普通かな?と思うくらいでした。しかし、私の友人にはトイレで意識を失ったという子や毎回救急車を呼ぼうか迷ったり、あまりにもつらかったときは救急車を呼んだこともあるくらいのたうちまわり、生理痛に苦しむ子も。そのため、「生理痛ってこんなに個人差があるものなの?」と、このときは半信半疑でした。
仕事のストレスがきっかけで生理痛がつらくなり…
しかし、仕事上のストレスからか、私も生理痛が出るようになり、痛みがつらくて、会社を休んでしまったことがありました。
しかし、私の上司だった女性は、そのことをズル休みだと思ったようで、目をつけられるようになってしまったのです。それをきっかけに、私の生理痛はもどんどんひどくなっていきました。
ある日、会社で猛烈な生理痛に襲われ、同僚に付き添われながらトイレへ……。あまりの痛みに、私は吐いてしまいました。上司だった女性も様子を確認に来られたのですが、嘔吐する私の姿を見ながら、「生理でそんなになることってあるのー?! (笑)」「私、生理痛が一切ないから、わからないけど!」 と言い放ったのです。
私はその言葉と態度が衝撃的で、一生忘れることはできないと思います。
女性ならわかってくれると思っていた!
女性同士なら生理痛のつらさをわかってもらえると思っていたので、本当にあの一件は衝撃でした。たしかに私も「毎回救急車を呼ぶか呼ばないか迷うほど、生理痛がつらい」という友人の話を聞いても、以前は半信半疑だったのですが、まさか自分の生理痛がここまでひどくなるとは……。生理痛の個人差って、かなりあるのだなと感じました。
また、それと同時に他人には自分がわからない痛みもあるのかもしれない、自分の物差しだけで物事をはかってはいけないなと感じた経験でもあります。その後、会社を辞めてからは生理痛の症状が少しずつ軽くなり、嘔吐するということはなくなりました。
当時は生理痛で病院を受診するという発想がなかったのと、仕事も多忙だったため受診する余裕がありませんでしたが……。最近になり、生理痛が重いと病気の可能性もあるということを知り、生理痛がつらかったころに一度病院を受診すべきだったと反省するほか、当時何の知識もなかった自分に教えてあげたいと思いました。
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監修/助産師REIKO
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文/増子碧さん