元々生理痛が酷く、中学時代は早退するほどでした。痛み止めも耐性がついてしまったようで飲んでも効かないことが多く、周りに相談しても「大人になったらマシになるから」「ホルモンバランスの関係で今は酷いだけだよ」などと言われ、成長とともに痛みが軽減するのを期待していました。しかし、社会人になっても一向に痛みは変わりませんでした。
生理痛に悩まされる日々…
私はリハビリ関係の医療従事者として働いています。生理のたびに仕事を休むわけにはいかないため、生理痛が酷いときは昼休みに横になり、おなかにカイロを貼ってひたすら痛みに耐えることもしばしば。このままではスタッフに心配や迷惑をかけてしまうと悩んでいました。
また、このころお付き合いしていた彼に生理痛が酷いと伝えていたのですが、生理痛に苦しんでいる私の背中をさすってくれたり、食欲がない私のためにお粥を作ってくれたり……。理解のある彼だったので気持ち的には助かっていましたが、それと同時に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。この先も生理のたびにこんなつらい思いをしないといけないの? こんなにも生理が酷かったら子どもは授かれるの?など、結婚も考えていた時期だったので、まずは婦人科を受診することにしました。
そして25歳のとき、近くのクリニックへ生理痛と生理不順の相談に行き、低用量ピルを処方してもらいました。実は専門学生のころ、一度服薬していた時期があったのですが、ネットで怖い副作用が載っていて何だか怖くなり自己判断で中断……。その後不正出血があり、病院に連絡しましたが結局受診もやめてしまいました。
ピルの服用後は生理痛が軽減
低用量ピルは毎回決まった時間に飲まなければいけません。私の場合は大体寝る前に飲んでいましたが、“忘れずに飲まなければいけない”というのが気持ち的にしんどく思いました。服用するのを忘れてしまったときは、前回服用してからの時間によって内服の方法を変える必要があり、少しめんどうだと感じていました。
しかし、低用量ピルのおかげで酷かった生理痛も軽減し、仕事にも集中することができました。また、彼とのデートのときも生理のことを気にすることなく、楽しく過ごすことができたので処方してもらってよかったなと思っています。
現在は結婚し、今年の6月に子どもを出産したばかりなので、ピルを服用していません。産後の生理は1度だけですが、産前よりは量が多い印象です。腹痛も時折ありますが、以前と比べると全然マシになり、痛み止めを飲まなくても我慢できるレベルになりました。出血に関しては生理1〜3日目が大量で、日中ナプキンを何枚も替えないといけないくらい大変でした、貧血で倒れるのではないかと思うくらい酷かったです。
情報を鵜呑みにする危険さを痛感
今回の体験を通して、ネットの情報や他人から聞いた情報を鵜呑みにすることは良くないということを学びました。もし最初に低用量ピルを処方してもらったとき、ネットの情報より医者の指示に従っていたら、生理痛も軽減しこんなにもつらい思いを何年もせずにすんだのかなと後悔しています。
また、生理痛の程度は人それぞれなので、薬1つでも合う・合わないがあると思います。 情報収集を頼りにすることは悪いことではないですが、あまり神経質になりすぎず、まずは専門医に相談することが大事なのだと経験を通して学びました。
それ以降は、ピルのことで不安なことや副作用についてなど、生理痛以外でも何かわからないことがあれば、自分が納得いくまで専門医に聞くようにしています。今はコロナ禍という大変なご時世なので、気軽に病院に足を運ぶのは難しいとは思いますが、ネットやまた聞きした情報を鵜呑みにしてしまわず、特に医療のことは自分の体に関わることなので、専門医に事実確認をすることがすごく重要だと思いました。
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監修/助産師REIKO
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文/まなまなさん