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温浴施設や習い事の更衣室も要注意! 知らぬ間に性被害に遭わないために親ができること

性教育アドバイザー、のじまなみさんの短期連載第4話。我が子が知らぬ間に性被害に遭わないために親ができることについて教えてくれました。

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性教育アドバイザーとして活躍し、とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事や『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)の著書を出版されている、のじまなみさんが子どもを性被害から守る方法について教えてくれました。

 

浴場で、習い事の更衣室で……
知らぬ間に悪質な盗撮被害に遭ってしまう子どもたち

温泉、プールなどの温浴施設やスイミングなどの習い事の更衣室など公共の場が悪質な盗撮の現場になってしまうことが少なくありません。

今の時代、綿密な計画を立てて小型カメラを仕込まずとも、いつでもだれでも盗撮ができてしまいます。

しかも、盗撮された画像や映像がひとたび売買されたりインターネット上に流されると、その拡散を止めることはもはや不可能とされています。

「まさかうちの子が……」。親としてはそう信じたいものですが、残念ながら「知らぬ間に」被害に遭ってしまうことがあるのです。

では、我が子が盗撮の性被害に遭わないために、親として何ができるでしょうか?

 

低年齢でもなるべく同性の更衣室を利用して

「うちの子はまだ3歳だから」「子どもだから誰も気にしないでしょ」……その認識は、少し危ないかもしれません。

残念ながら小児性愛者のなかには0歳の赤ちゃんすら性の対象になってしまう人もいます。低年齢だから安心だとは思わないようにしましょう。

温泉やプールなどの施設を利用する場合、私は、低年齢でもなるべく同性の親と同じ更衣室(浴場)を利用することをおすすめしています。施設によっては「10歳まで」「身長110cmまで」など、異性の更衣室の利用条件を定めているところもありますが、その基準に明確な根拠はないことがほとんどです。

家庭の事情によっては、異性の更衣室を使用せざるをえない場合もあるかもしれません。私としては、心苦しいことではありますが、それなら「当面は施設の利用をあきらめる」ことも選択肢のひとつかと思います。お子さんがある程度自立して別の更衣室を利用できるようになってからでも、楽しい思い出は作ることができるでしょう。それが難しい場合は、ラップタオルを活用するなど、みだりにお子さんの肌を露出することがないように配慮して、安全に施設を利用していただければと思います。

 

お子さん自身に着替えを練習させて

このような配慮が必要なのは、温浴施設だけにとどまりません。

更衣室などの設備が不十分な海水浴場など、オープンな場所で子どもに着替えをさせている方も多く見かけますし、スイミングの習い事での着替えなどでも同じことが言えます。

親も一人の子どもに手をかけられない場合がありますから、子どもが人前で「すっぽんぽん」になってしまうことも多々あるのではないでしょうか。

そういったことを避けるためには、子ども自身に着替えを練習させるようにしましょう。

海水浴の計画やスイミングを始める予定があるなら、ラップタオルを用意して、なるべくその中で着替えるように子どもに伝えます。といっても、なかなか使いにくいものですから、親も一緒に練習する必要があります。最初からうまくはいきませんが、練習を重ねることで、前回お伝えした「水着ゾーン」の意識づけをすることができるでしょう。

お子さんを盗撮などの性被害から守るために、外出先での着替えについては配慮と工夫をしていただければと思います。

 

参考書籍『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)

『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』

 

イラスト:おぐらなおみ(『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』より)

 

※本稿は『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)からのじまなみさんに加筆・再編集いただきました。

 

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    著者プロファイル

    カウンセラーのじまなみ
    性教育アドバイザー

    性教育アドバイザー。とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事。著書の『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)は7万部を超える話題作となる。著書『男子は、みんな宇宙人!世界一わかりやすい男の子の性教育』(日本能率協会マネジメントセンター)、『赤ちゃんはどこから来るの?親子で学ぶはじめての性教育』(幻冬舎)、『「赤ちゃんてどうやってできるの?」にきちんと答える親になる!』(日本図書センター)。

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