第一子を授かり、幸せ気分いっぱいだった私ですが、尿糖が度々検出され、再検査でも高い数値が出ました。妊娠7カ月から大学病院へ転院し、検査入院などを経て無事に出産しました。普通の産院よりピリピリした雰囲気の中で挑んだ出産、そのときの体験をご紹介します。
見習いの助産師さん
出産予定日の夜に陣痛がきて、陣痛室へたどり着くと「見習いの助産師さんに担当させてください」と言われてすごく不安になりました。でも、ベテランの先生が要所ごとにチェックしてくれたので内心ホッとしました。
その後、時間がかかっているので切開の可能性があると説明されて、「おなかを切ったっていいから無事に産みたいんです!」と訴えました。
かけこんでくる研修医たち
会陰切開するときになって先生が「毛を剃ってない」と見習い助産師さんに激怒してました。見習いだったためか失念してしまったようです。
そして、いよいよ生まれるというときになり、急に8人くらいの研修医がかけこんできました。驚きましたが、「ひるんでる場合ではない、早く産んで赤ちゃんを窮屈な状態から開放してあげたい!」と頭を切り替えてがんばりました。大勢に凝視されていましたが、恥ずかしいなんて考えている余裕はありませんでした。
抜糸したほうがいい
出産後は会陰切開の処置をしてもらい、糸で縫っているときに「入院中に抜糸したほうがいいですよ」と説明されました。実際にあとで抜糸したら引っ張られているような感覚がなくなりました。
わが子が腕にのせてもらうと、やっとよろこびでいっぱいになり、やっと幸せな気分になりました。思い起こすと、ちょっと不安になるような場面もありましたが、助産師見習いや研修医の経験となり、少しでも医学の進歩に貢献したのだと思っています。
入院中はベテラン助産師さんが多く、いろいろなことを教えてくれました。普通の産院で2人目を出産しましたが「レベルが違う」と思ったほどです。大学病院で出産すると驚くこともありますが、そういったいい面もありました。(TEXT:あこ)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。