私は第1子出産後、子宮内膜症と診断されました。治療をしながら妊活し、2人目を授かることができました。子宮内膜症は出産すると症状がよくなるといわれていますが、私の場合はそうではありませんでした。そこで今回は、2人目出産後の私の体験談をご紹介したいと思います。
また始まった生理痛……
私は2人目の子が2歳になるまで母乳育児をしていました。その理由は生理の再開を遅らせられたらと思ったからです。断乳するとしばらくして生理が再開し、強い生理痛と排便痛が復活してしまいました。
突然の痛みと冷や汗が出るような痛さをがまんしながら排便を済ませると、ようやく痛みは引くのです。痛み止めは作用の強いものを飲んでも効きませんでした。
生理日以外にも痛みが……
以前も飲んでいた漢方薬を飲んでみましたが、痛みは治まりません。生理日以外にも痛みが来るようになり、困ってネットで検索していると「ディナゲスト」という薬を知りました。
早速、医師と相談して処方してもらうことに。すると、痛み以外にも毎日あった股関節周辺のだるさがなくなり、驚くほど快適に過ごすことができました。医学の進歩の恩恵を受けられて本当に助かりました。
ただ、コストが悩みどころ
ディナゲストは黄体ホルモン剤で、卵巣ホルモン(エストロゲン)を抑制するそうです。そのため、生理が止まり、生理痛が抑えられるといわれています。
子宮内膜症の治療には低用量ピルも使用されますが、このディナゲストは低用量ピルと違い、長期服用ができ、副作用も少ないとされています。
この薬は新しい薬なので、値段が高めです。私の場合、ひと月に8,000円以上、3カ月ごとに通院しているので1度に25,000円ほどかかり、お財布が厳しいのが悩みです。もちろん定期検査や内診もきちんと受けなければいけません。
治療方針を考えたり、薬をいろいろ試したりと、妊娠以外の理由で産婦人科へ行くのは憂鬱でしたが、自分に合った治療法が見つかったことにホッとしました。これからは、おだやかに子どもと過ごせる日常をとことん楽しもうと思っています。(TEXT:斎藤あや)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。