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【助産師 成長物語】みんなこうして今、ママたちの前に立っています

助産師学生の時には、お産実習がありました。昼夜・土日関係なく待機状態で、助産師さんの指導を受けながら分娩介助を行っていました。助産師になってからもブランクがあったため、先輩やドクターのフォローを受けながら分娩介助を行っていました。経験を積んだら、今度は指導する立場に。我ながらなかなか厳しかったと思います(笑)

 

クックパッドベビーをご覧のみなさん、こんにちは!助産師のREIKOです。

 

私が助産師学生だったのは、今から〇年前。このくらいの時期になると、自分が助産師学生だったころを思い出します。だいぶ昔のことで、今の助産学教育とカリキュラムも全然違うと思うのですが、冬の足音が聞こえ始める11月、ちょうどこのくらいの時期、お産実習真っ只中だったんです。

 

お産実習とは、実際に赤ちゃんを取り上げる実習です。実習の最中は本当に大変だったけれど、今となってはいい思い出です。そこで今回は、助産師REIKOの成長!?物語をお話ししたいと思います。

 

助産師国家試験を受けるには……

助産師になるためには、看護師免許を持っていて、助産師養成機関で1年以上学んだあと、助産師国家試験に合格することが必要です。

 

助産師国家試験に合格するのも大変ですが、その前に大切な条件があるんです。それは「分娩介助10例」。つまり、実際に赤ちゃんを10例取り上げないといけないんです。

 

まだ資格のない助産師学生が赤ちゃんを取り上げるとなると、いろいろな条件が必要になります。対象となるママは、感染症がない、母子ともに妊娠経過に問題がない、ご本人・ご家族の同意を得ているなどの条件がありました。

 

私の場合、加えて、実習施設からの要望で、”助産師経験5年目以上の助産師がいないときは見学のみ”という条件がありました。プロの助産師の分娩介助を見学することはとても勉強になるのですが、分娩介助件数には入らないので、ちょっと複雑な心境でした。

 

学生時代はなかなかハード

お産実習は基本3人1組で、ひとりがお産担当、のちの2人がフォロー担当でした。基本実習時間は8時から16時なのですが、それとは別に12時間交代の待機実習というものがありました。待機実習時間内にお産があると病院から呼び出しがかかり、30分以内に病院へ!学生ですから、自転車を一生懸命こいで病院に向かいます。

 

お産実習は12月いっぱいまで。そこで10例取れなかったら、1月に追実習になっていました。とにかく年内に10例取れるよう、昼夜はもちろん、土日も対応できるように、常に待機状態。たまに遊びに行くにも、病院から30分圏内のところに行っていました。

 

病院に着き、担当になったママとご家族にご挨拶をして実習が始まります。プロの助産師同様、これまでのママと赤ちゃんの経過から、お産の経過を予測し、必要なケアを行います。……というと聞こえはいいのですが、やはり学生。ケア計画を立てるにも時間はかかるし、内容は薄いしで、プロの助産師さんの熱い指導とフォローが不可欠でした。

 

初めての分娩介助は何が何やらわからないまま終わった感じでしたが、ママの顔と生まれてきた赤ちゃんのことは今でも覚えています。そして、つたないながらも徐々に慣れてきて、最後はひとりで赤ちゃんを取り上げることができるようになるんですよ。

 

▶助産師になってからは……?

 

 

 

助産師になってからは?

助産師になって、私はNICUに勤務していました。そのため、赤ちゃんを取り上げることなく、数年が経っていました。その後、産婦人科で働くようになり、お産に関わるようになったのですが、やはり数年のブランクは不安でした。

 

「一度乗れた自転車の乗り方は何年たっても忘れない。分娩介助も一緒」と言われながら分娩介助に慣れるまで、先輩助産師とお産に立ち会ったドクターがフォローしてくれました。

 

夜勤で初めてお産担当になったときは、内診を今するべきか、もう少し経ってからにするべきか、分娩室の準備や移動のタイミングはいつにするかなど、とにかく自問自答しながらだったことを覚えています。

 

経験年数を重ねると……

経験年数を重ねると、実際に赤ちゃんを取り上げる機会が減ってきます。どうしてかというと、今度は指導する立場になるからです。

 

指導の対象は、新人助産師、助産師学生、そして研修医!ドクターってお産の最後の最後に登場するイメージですよね。でもやっぱり、赤ちゃんを取り上げるためには、きちんとお産の経過がわかっていないといけないし、ママの大変さもわかってほしいという個人的な思いもあり、「経過をきちんと見て!」と指導をしていました。内診のタイミングも「なんで今なのか?」ってよく聞いていました。われながら、なかなか厳しかったと思います(笑)。

 

でも、研修医の中には、まじめに私の言葉を聞いてくれて、陣痛と向き合っているママの腰をずーっとさすってくれていた先生もいました。その先生も今や立派な産婦人科医院の院長としてご活躍されています。

 

 

助産師の成長には、関わらせていただいたママと赤ちゃん、ご家族は、欠かせない存在です。もしかしたら、クックパッドベビーを見ているママたちにも、助産学生や新人助産師にかかわる機会があるかもしれませんよ。(TEXT:助産師 REIKO)

 

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