リビングの窓にハチ1匹
ある夕食の時間、長男が急に「あ、ハチ!」とリビングの窓にいた小さなハチ1匹を見つけました。私は次男の食事介助に忙しく、「ほんとだ。あとで外に出してあげようね」と声をかけ、長男に早く食べるよう促したのです。
夕食後、いつも通り子どもたちはリビングでおもちゃ遊びをし始め、私はハチのことなんてすっかり忘れて、夕食後の片付けのためキッチンに行きました。しばらくすると、次男が小さく泣き始めたのです。
まさかこんなことになるなんて…
キッチンで食器洗いをしていた私は「また兄弟げんかしたんだな」と思い、そのまま洗い物を続けていました。しかし、その次男の泣き声はだんだん大きくなり、いつもと泣き方が違うのです。
そして、次男と一緒にいた長男がキッチンに走ってきて、「○○(次男の名前)痛い痛い!」と言うので私はびっくり! 急いで次男のもとへ駆けつけると、次男の足元にあのハチがゆっくり歩いていました。そして、次男の小さい人差し指に小さな針が刺さっていたのです。
自分の注意不足を反省
私はすぐに次男がハエと間違えてハチを触ってしまい、ハチに刺されてしまったことがわかったのです。
慌てて次男の指に刺さっているハチの針を取り、大泣きをしている次男を抱っこしました。そして、指を確認すると、刺された箇所が赤くはなっていたものの大きな腫れもなく、次男もそのうち泣き止みました。
一応、かかりつけ医に電話で相談しましたが、経過観察の指示でした。私は、長男がハチを見つけたときに、すぐさまハチを外に出さなかったことを大反省したのです。
毎日の忙しさで注意散漫になっていた私。子どものちょっとした発言や行動を「いつものこと」と思い込み、次男が泣いてもすぐに駆けつけず、痛い思いをさせてしまいました。今でも「いつもならすぐに対応するのに、なぜあのときすぐにハチを外に出さなかったのだろう」と思います。これからは子どもの環境に十分気をつけていこうと感じました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※初めて刺された場合、通常は1日以内に症状は治まります。しかし、2回目以降はハチ毒に対するアレルギー反応が加わるため、刺された直後からじんましんを生じたり、刺されて1~2日で強い発赤や腫れを生じたりします。ハチに刺されたあと、特に2回目以降に刺された方に呼吸が苦しくなる、嘔吐、下痢、意識がなくなるなどのショック症状が出た場合は、すぐに救急車などで医療機関を受診してください。ハチ毒アレルギーをもつ人が、2回目以降にハチに刺された場合、このような危険な状態(アナフィラキシーショックと言います)になることがあります
著者:岩見 エリ
2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。