テレビドラマなどの出産シーンを見ていると、出産時に「いきみ声」を出すシーンをよく見ます。私も出産を経験するまでは、「いきみ声」を出すのは普通のことなんだと思っていました。「いきみ声」を出すことで自分に気合を入れていた私の出産体験談を紹介します。
出産前に指導を受けたはずだったのに
私が出産した産院では、すべて自分のタイミングで「いきむ」ように指導されていました。妊娠中に出産時の力の入れ方や体勢などの指導も受けましたが、実際の出産となると頭が真っ白でした。
陣痛中は激痛と「いきみ逃し」のために、声を押し殺していました。やっと分娩台に乗ったとき、出産に向けてのラストスパートで「いきむ」ことを許されました。
声を出せば気合が入る!?
「いきむ」ことを許された私は、とにかく「早く出産を終えたい」という一心でおなかとおしりに力を入れます。そのまま歯を喰いしばって呼吸を止めるのですが、そのときに「うー」と声をあげていました。
私の勝手な思い込みで、「いきみ声」を出した方が、力が入ると思っていたからです。それでも赤ちゃんはなかなか出てきてはくれなかったので、「いきみ声」はどんどん大きくなっていたと思います。
「いきみ声」はいらなかった?
すると、看護師さんに「声出さないでがまんしてね!力入らないよ!」と言われました。その後、「いきみ声」を出すのをやめ、2回ほどいきんだあと、無事に出産することができました。
思い返せば声を出してしまうと、腹圧が弱くなってしまい、力が抜けてしまうので、「いきみ声」を出さないようにした方が赤ちゃんが出てきやすくなると事前に指導を受けていました。2人目の出産は「いきみ声」を出さずに挑んだら、分娩台に乗って10分で出産することができました。
陣痛の痛みがピークになると、自然に声が出てしまうこともあります。声をがまんすることは大変ですが、分娩台に乗ったら赤ちゃんと会える瞬間まで、あともうすぐ。うまくできなくても、産院のスタッフがフォローしてくれると思います!(TEXT:小室 忍)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。