帰宅した夫は…
いつの間にか眠ってしまっていたようで、長男の泣き声で目が覚めました。「そういえば夫は帰って来たのかな」と思いながら起き上がった私は、あまりの光景にビックリ。食べたままの、からになったお弁当やお酒の空き缶、食べかけのお菓子の袋などがテーブルの上に放置されていたのです。そして夫はお風呂に入っているようでした。
長男のお世話をしたあと、うんざりしつつ片付けながら「そういえば私の分のごはんは何か買ってきてくれたのかな」という疑問が。お風呂から出てきた夫に尋ねると、なんと、「自分の分しか買ってきていない」とのこと……。
「そもそも、家にいるなら夜ごはんくらい作ってくれないと。これから離乳食とかも始まるんでしょ」と注意までしてくる夫。怒る気力もない私は、淡々と「作れなかったって伝えたのに、自分の分しか買ってこない時点で、自分のことしか考えてないのがわかるよ」と言い残して、長男とお風呂に入ってすぐに寝ました。
それからも食事の用意が間に合わないことは何度もありましたが、「私の分も買ってきて、ときちんと伝えなかったのは悪かったかな」と思い、夫に連絡を入れるときに気を付けるようになりました。夫も「ご飯だけ頑張って炊いてくれる? 」と言ってくれるようになり、夫婦が少し歩み寄れるきっかけになった出来事でした。
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イラスト/海乃けだま
著者:安藤 はるか
小3、年長の男の子と2歳の女の子のママ。カラーセラピストとしてお悩み相談のサービスを運用中。