今、子どもだけじゃなく、ママやパパにも大人気の絵本があるのをご存知ですか?イラストレーター・ヨシタケシンスケさんの絵本です。
ヨシタケさんが描くのは、子どもとのなにげない日常のヒトコマ。子どものかわいさやおもしろさや純粋さがぎゅっと詰まっていて、思わず「あるある」と言いたくなる楽しい絵本なのです。今回は、ライターが個人的にオススメするヨシタケシンスケさんの絵本BEST3をご紹介したいと思います。
1)もうぬげない ブロンズ新社 1058円
自分で服を脱ごうとした小さな男の子。だけど上着が頭にひっかかって脱げなくなってしまいます。このまま服が脱げないとどうなってしまうの……?ここから男の子の壮大な妄想が始まります。
服を脱ごうとして脱げなくなってしまうこと、きっと子どもなら一度はありますよね。大人にとっては小さな小さなことでも、もしかしたら子どもにとっては世界がひっくり返るくらいの一大事かも!?服が脱げなくなった子どもはどんな気持ちでなにを考えているのか、子どもの気持ちになって想像するという視点がユニークです。しっかりとオチもあって最後の1ページまで笑いが止まりませんでした。
2)りゆうがあります PHP研究所 1404円
鼻をほじること。ごはんをボロボロこぼすこと。ストローを噛むこと。ママに「やめなさい」と叱られた男の子が、「ちゃんとした理由があれば鼻をほじってもいいんじゃないだろうか」と、ユニークないいわけを始めます。
この本を読んで「なるほど!」と納得。大人からしたら「なぜそんな行動を?」と理解不能なことも、子どもには子どもなりの理由があるのかもしれません。読後は思わず、「どうして鼻をほじるの?」「どうしておもちゃを片付けないの?」などなど、息子を質問攻めに。一生懸命考えながらいろんな「理由」を返してくる息子と「そうきたか!」と笑い合いました。
3)なつみはなんにでもなれる PHP研究所 1080円
もう寝る時間なのに「いいことかんがえたよ!」とお母さんを遊びに誘う女の子。「これなーんだ」といろんなものに変身してみせるのですが、お母さんはなかなか当てることができなくて……!?女の子とお母さんのやりとりが絶妙!
大はしゃぎの女の子と、やけにテンションの低いお母さん。そして最後のオチもまさに「あるある」と笑ってしまうのです。ちなみに女の子の「これなーんだ」は息子と当てっこをしましたが、ひとつも当てることができませんでした。難しい!もちろん、読み終わったあとにはわが家でも「これなーんだ」がブームになったことは言うまでもありません。
このほかにも『りんごかもしれない』『ふまんがあります』など、たくさんの絵本があります。どれも想像力をかきたてられるお話で、ヨシタケシンスケさんの世界に引き込まれること間違いなし。ぜひ親子で楽しく読んでみてくださいね。(TEXT:妹尾香雪)