「ママにはわからない!」食の細い娘が食べたかった物
当時3歳だった娘は食が細く、栄養を考えた食事を出してもあまり食べてくれず、私はいつも心配していました。
そんなある日、偏食の娘が「おさかなのちくわが食べたいな」と言い出したのです。好物のキノコとゼリー以外に娘が何か食べたがることがなかったので私はうれしくなり、ちくわを買ってくることに。しかし、おやつの時間にちくわを渡すと娘は「これじゃない! おさかなのちくわがよかった!」と泣くのです。
「ちくわ」が何かわからず途方に暮れる私でしたが、娘が「お父さんがくれたのこれじゃない」と言っていることに気がつきます。そこで仕事中の夫にメッセージを送り「娘ちゃんが食べたがるんだけど、おさかなのちくわって何かわかる?」と聞いてみました。すると夫からすぐに「魚肉ソーセージのことかもね」と返事が! おさかなのちくわとは魚肉ソーセージのことだったのです。どうやら娘は夫と2人で過ごしているときに、魚肉ソーセージを食べていたそう。
すぐに冷蔵庫にあった魚肉ソーセージを娘に手渡すと「これがおさかなのちくわだよ!」と言い、おいしそうに食べていました。夫の話では「魚肉ソーセージはちくわと同じでお魚からできているんだよって言った記憶が……」とのこと。その後、おさかなのちくわ(魚肉ソーセージ)が娘の好物に加わり、8歳になった今ではなんでもモリモリ食べ、元気に育っています。子どもの言葉は、おもしろいなと思った出来事でした。
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作画/mosu
著者:田川ゆうこ
3姉妹の母。子育てのおもしろ体験談や家族のエピソードについて執筆している。保育士の免許を持っているが、わが子の育児は難しい。