「4年間不満だったの?」ママ友の苦情とは
当時私は、3歳、5歳、7歳の子どもを育てていました。住んでいたアパートが狭くなったので、子育て世帯が多く住んでいる大きめのマンションへ引っ越すことに。真下に住んでいたのは、わが家と同世代の子どもが3人いるAママ一家でした。人当たりの良いママだったので私も気を許し、お互いに子育ての悩みも話すような仲に。
4年の月日が経ち、わが家に第4子が誕生したころ、突然Aママの夫がわが家を訪ねてきて、「子どもの足音がうるさいです」と言ってきました。私はショックを受けつつも、なるべく物音を立てないよう気を付けて生活するように。しかしその後も朝、昼、夕方、夜とどの時間帯にもAママから苦情のメッセージが来ました。気まずくなった私は、Aママと顔を合わせないよう距離を置くことを決めます。
しばらくして、Aママの真下に住むBママと話す機会があり、「Aママから足音のことを聞いたよ~」と言われたのです。そこでわかったのですが、足音の問題を知ったBママは「うちにもAママの子どもの足音聞こえてるよ!」と、Aママに直接言ったそう。するとAママは驚いた様子で「うちの足音も聞こえてるの?」とひと言。そこでBママは「子どもがいたらうるさいのは当たり前じゃない? 同じ子育て世帯だからこそ、お互い様だよね!」と話してくれたのです。
わが子の足音も下の階へ聞こえていると知ったAママは、それ以降私に苦情を言わなくなりました。Aママはマンション内で会っても気まずそうに逃げていくので、前のような関係には戻っていません。しかし、これからも周囲に気を配って生活する必要があると感じています。
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作画/mosu
著者:茂木あずさ
38歳で4児のママ。4人それぞれの対応に追われて、あっという間に過ぎていく毎日を送っている。