電話は切ってくれたけど、にらまれている?
その若い女性は派手なメイクと服装で、今どきのギャルという印象。そんな女性が大きな声で電話していたので、私は「ちょっと怖いな……」と思ってしまいました。私たちがバス停に近付いてくるのに気がつくと、女性は「あー、電話切るわ。またね」と電話を切りました。大声での通話がなくなったことにホッとした私。
しかし電話を切った後、女性はじっとこちらを見ているようで、強い視線を感じたのです。「もしかしてにらまれている? うちの子どもの声がうるさくて電話を切らなければいけなくなったと怒っているのかも?」と思い、私はビクビクしながらバスを待っていました。
声をかけてきた…!
5分ほど待つとバスが見えてきました。すると女性が私に、「ねぇ」と声をかけてきました。そして、「ベビーカーをバスに乗せるの、手伝いましょうか?」と尋ねてきたのです。私は驚きましたが、その申し出はとてもありがたかったので、女性に「ありがとうございます。お願いします」と言いました。
女性は快く手伝ってくれて、「お子さん2人連れてて、大変そうだなって思ってたんですよね」と笑顔を見せました。女性が私たちをじっと見ていたのは、にらんでいたのではなく、大変そうだから手伝おうか、と考えていたからだったのです。女性はバスを降りるときも子どもたちにやさしい笑顔で手を振ってくれたので、子どもたちもニコニコしていました。
見た目だけで勝手に判断して「怖そう」「怒っているのかも」と思ってしまった私は、深く反省。そしてこの出来事から、人を見た目で判断しないよう心掛けるようになりました。また、女性が私に手伝いを申し出てくれたように、私も困っている人がいたら積極的に声を掛けられるようになりたいと思っています。
イラスト/ぽん子
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著者:香川えりか
4歳と2歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。