乳幼児期のさまざまな備品は、使用する期間がきわめて短いのに、ないと困るものがわりとたくさんあります。そして、思いのほか、お値段がかわいくないことが多いです。
私自身も、「ここのメーカーのものがいい」と聞いて購入したものの、子どもの好みではなくて買い直したり、サイズがうまく合わなかったりで使わないまま……なんてものもあります。捨てるのはもったいない気もするけれど、このまま家に置いておいてもこの先使うはずもない!そんな不要となった育児用品を、必要としている誰かが使ってくれるとうれしいですよね。
「育児用品リユース市~とむろキッズの森」
石川県金沢市では、年に8回、育児・子ども用品(洋服やおもちゃ)のリサイクル品を無料で提供する「育児用品リユース市~とむろキッズの森」を、戸室リサイクルプラザで開催しているそうです。
「育児用品リユース市~とむろキッズの森」では、1家族につき衣類10点、大型おもちゃ1点、おもちゃ3点、本・ビデオ・袋・雑貨など、そのほかの育児用品5点の計19点を、無料で持ち帰ることができます。リユース市の開催時には、イベントや抽選会などもおこなわれ、毎回300~400人程度の人が集まり、たくさんの親子連れ等で賑わいを見せているとのことです。
「リユース市」の開催意図
リユース市の主催は、金沢市の子育てを支援する無償・有償のボランティア団体「さくらっこ」。
戸室リユース市は、まだまだ使える育児用品を次へ繋いでゆきたいという、金沢市民の温かい気持ちに支えられて運営しているとのこと。リサイクルできる育児用品を集め、ごみの減量と子育て世帯の支援を目的に始められた企画なのだそうです。
リサイクル品の回収について
今までは、福祉健康センターや市立保育所などにリサイクル品の回収ボックスを設置し、各家庭での不要になった、まだまだ使える洋服やおもちゃを集めていました。
そんななか、7月6日より専用ボックスを泉野、玉川こども、金沢海みらいの3図書館に新たに増設し、計24カ所となり、この企画がますます活性化している様子がうかがえます。
私の住んでいる地域では、無料ではありませんが、児童館などでバザーが行われ、不要になった育児用品の売買が行われています。今後も、活用することによって、育児の手助けになるような企画が各自治体に広がっていけばとても助かりますね。一度、お住まいに地域にもないか、調べてみる価値があるかもしれません。(TEXT:東 裕子)