物語の主人公は、フミくんという夫をもつアヤさん。優しくて、頼りがいがあって、人当たりもよく、周囲にはすこぶる評判のいい夫。ですが、アヤさんはモヤモヤしていました。彼は無意識のうちに自分本位な正論を振りかざし、追い詰める人だったからです。しかし、そんな夫をアヤさんはモヤモヤしつつも「全部私のために言ってくれている」「フミくんはいつも正しい」と受け入れてしまって……。その気持ちを友人に話してみると「それは正論ハラスメント」「正論だって行きすぎたらハラスメントになる」「アヤはすでに被害を受けている」と言われ、驚いたのでした。
正論ハラスメントってどういうこと!?私は被害者!?
「アヤは正論ハラスメントを受けている」という友人の話を聞き、「たまには最後まで自分の主張を通してみようかな」と思いながら帰宅したアヤさん。以前に「たまに総菜でもいい」と夫が言ってくれていたことから、その日は総菜にするつもりだったのですが、夫はあからさまに不満そうな顔をします。「今日は違うと思う。今日は休みだったし、しかも友だちと遊びに行っていたのに、それはなんか違うと思うなぁ」と言い、アヤさんが「1品くらい作るね」というと「言われてからやるのは違う。言う前に気づいてほしかった」と畳みかける夫。アヤさんも「これが友人の言うハラスメントなのかなぁ」と思い始めたのでした。
夫は彼なりの基準を持って話しているようですが、あくまでもそれは彼の価値観。他の人が同じとは限りません。それなのに、反論しようとすると、それを「自分本位の正論」で論破しようとする夫。アヤさんもその理不尽さに気づきかけているようですが……。あなたは、こんな夫の言動をどう思いますか?