「子どもの鼻水が少し出ているけれど、病院へ行くほどでもないかも?」「朝は元気だったのに、だんだん体調が悪くなってきた。でも、もう病院は開いていない時間……」こういうことは子育てあるあるではないでしょうか?そんなときに、気軽に相談できる場所があるととてもありがたいですよね。
小児科オンラインってなに?
「小児科オンライン」は、インターネットを介した小児科医療を事業とする株式会社Kids Publicが提供しているサービス。
LINE・Skype・テレビ電話・チャットを通して、子どもについての質問や悩みを小児科医に直接相談することができる遠隔医療相談サービスです。相談に対応するのは現役の小児科医の先生で、小さな疑問でも気軽の相談を聞いてくれるとのこと。月額料金は3,980円、平日18〜22時の間、相談することができます。
保育園でもサービススタート
Kids Publicは、保育園へも「小児科オンライン」を導入しようと事業を進めています。その先駆けとして、7月20日より、「ウィズチャイルドさくらがおかこども園」「ウィズチャイルドさくらがおかみなみ園」「ウィズチャイルドさくらがおか幼保園」にサービスの提供を開始しました。
平日18時から22時の時間帯に、保育士はLINEやSkype、電話を通して小児科医に相談ができるようになり、ビデオ通話で子どもの様子を映すこともできるので、より具体的なアドバイスをもらうことができると期待されています。
保育士からの需要に応えたい
女性活躍が推進されるなかで、保育園を利用する人の割合も増え、延長保育もより多く利用されるようになってきているのが現状です。その多くの負担を追っているのが現場にいる保育士や看護師たちです。
「小児科オンライン」を通して、゙保育園と小児科医を繋ぎ、保育士が抱く子育てに関する不安に寄り添うことを目的として実施が開始されました。Kids Publicの代表者、橋本直也氏は、現役の小児科医でもあり、保育と医療の連携を超えた融合の世界を目指し、この仕組みを育みたいと期待を寄せています。
今回、この取り組みがスタートされたのは都内の3園だけですが、需要が増えれば、提携して取り入れる保育園も増えていくかもしれませんね。保育園での対応がなくても、「小児科オンライン」を個人的に利用してみることも、子育ての不安を解消する手立てのひとつとしていいかもしれません。(TEXT:東 裕子)