産後のママにとって必要不可欠なのが、家族のサポート。とくに、どれだけパパの協力があるかで、ママの負担やストレスは大きく変わります。だけど現実は、ママをサポートするどころかイライラの原因になっているパパが意外と多い……?そこで今回は、産後に起こりやすい夫婦のすれ違いを解消してくれるコミックエッセイをご紹介します。
育児も家事もしないパパにイライラ
出産という大仕事を終えた女性は、心身ともに疲弊しています。赤ちゃんと過ごす幸せを感じつつも、ホルモンバランスの変化や不規則な生活リズムなどで心情緒不安定になりやすく、ささいなことでイライラしたり、涙もろくなったり……。 そんなときこそパパの出番!ママの負担を減らし、癒してあげられるのはパパしかいません。
だけど、実際には「夜泣きしても起きてくれない」「産後なのに飲みに行くなんて!」「うんちを替えるのは無理ってどういうこと?」と、パパに対してイライラが募り、産後クライシスへまっしぐら。困ったことに、パパ本人は妻がどうしてイライラしているのか自覚がなく、むしろ自分をイクメンだと思っていたりするのです。
これを読めばパパの意識が変わるかも
そこで、おすすめしたいのが『産後が始まった!』(渡辺大地著/メディアファクトリー)。パパの目線から産後の大変さを描いたコミックエッセイです。 主人公は1児のパパ。自分を“イクメン”だと思っていましたが、妻が2人目を妊娠し、産後のことで悩んでいるときに、「1人目そんなに大変じゃなかったじゃん」と口にしてしまいます。
もちろん妻は不満が爆発!ここで初めて妻の気持ちに気付いたパパが、2人目を出産した妻と、どう向き合っていったのかを描いています。 この本はぜひともパパに読んでほしい!「産後の妻はこんな気持ちなのか」「こういうことをしたら喜ぶのか」「これは禁句なんだな」といったことがよくわかります。
また、ママの立場で読んだら、夫は「なにもやらない」のではなく「なにをしたらいいのか、知らなかっただけなのかも」など、気付かされることもありそう。育児をテーマにしたコミックエッセイは多いですが、“夫目線”で描かれたものは意外と少ないのでおすすめです。
これから出産する人はもちろん、産後クライシス真っ只中の夫婦にとっても、夫婦関係がいい方向へ変わるきっかけになるかも。ぜひ夫婦で読んでみてくださいね。(TEXT:高橋じゅんこ)