子どもは毎日遊びの中で成長していきます。たくさんの遊びを通して楽しくさまざまなことを学んでいくのが理想ですよね。そのためにはママは何をすればいいのでしょうか?そこで今回は、保育士の指導計画のポイントをお伝えしつつ、遊びと成長の考え方についてお伝えしていきます。
保育園ではただ自由に遊ばせている!?
ママのなかには、幼稚園と比べると保育園は遊んでいるだけだというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。たしかにメインの活動以外は自由に遊ばせているところが多いかもしれません。
しかし、この「ただ自由に遊ばせている」というのは少し語弊があり、あくまで保育士が「あらかじめ計画していた遊びの中で自由時間にしている」ということをご存知でしょうか?保育園では、年間指導計画・月間指導計画に基づき、毎日の遊びの計画を立てているんです。
目標に合わせて遊びを決める!
保育園ではさまざまな遊びをします。この「遊び」ですが、子どもたちのどこを伸ばして成長させたいか、目標を決めてから考えています。
たとえば、「じょうずにごはんを食べてもらいたい」と考えたら、スプーンやお箸を使った遊びを。また、運動神経の向上を図りたいときには、具体的にどのような能力のレベルを上げたいか(体力、跳躍力など)、そのためにはどのような遊びが効果的かを考え、子どもたちに提案しています。遊びを決めてから、あと付けで効果を考えるのではなく、あくまで目標が先にあるんですね。
保育士流の指導計画を家庭でも応用してみよう!
お子さんの何を伸ばしたいかを少しでも考えてから遊びを提案すると、それに見合った言葉がけやサポートをしやすくなり、お子さんのさらなる成長に繋がります。
たとえば、「絵本は語彙力・表現力の向上につながるから、表情をつけて読み聞かせをすると、言葉の意味が伝わりやすいかもしれない」など、思いつくことでかまいません。意識するだけで、ふだんの遊びの中には、成長のきっかけがたくさんあることに気付くはずです。
ただし、意識しすぎて遊びが仕事のようになってしまっては、子どもが楽しくなくなってしまいます。「第一に楽しむ!」それがあっての成長と考えていただき、ワンランク上の遊びを目指せたらいいですね。(TEXT:ママライター白岩愛実)