下の子が生まれたとき、上の子が「赤ちゃん返り」をしてしまうことはよくありますよね。わが家の場合も例外なく長女が赤ちゃん返りをしました。2人目が生まれる前は平気そうに見えたのに、実際は……。今回は、赤ちゃん返りをしたときの長女の様子と、どのように対処したのかをお伝えします。
2歳半でお姉さんになった長女
長女が2歳半のときに2人目が生まれ、長女はお姉さんになりました。2人目が生まれる前は大きくなる私のおなかをなでたり、おなかの中の赤ちゃんに声をかけたり、赤ちゃん人形のお世話をしたりと、すっかりお姉さん気分。そのため、「赤ちゃん返りはしないかも」と思っていました。
けれども2人目が生まれ、長女が産院に赤ちゃんを見に来たときのこと。最初はご機嫌でいた長女が、赤ちゃんを抱っこしている私の姿を見て、「抱っこして!」と泣いて甘えてきたのです。
あっという間に赤ちゃん返り
退院して家にもどった当初は、長女も喜んで赤ちゃんを抱っこしたがったり、おむつを替えたがったりと、お姉さんとして振る舞っていました。
ところが、私が赤ちゃんを沐浴させていると、長女も服を脱いで赤ちゃん風呂に入りたがります。また、あるときは赤ちゃんのおむつを替えていると、同じく横になっておむつをしてほしがりました。さらにはミルクを飲んだり、寝転がって赤ちゃんのマネをしたり、ハイハイしたり……。長女は完全に「赤ちゃん返り」してしまったのです。
求めることをやってあげる、甘えさせてあげる
そこで私は、長女がやってほしいと主張してきたときには、求めることをやってあげるよう心がけました。最初は大きい赤ちゃんが増えて大変に感じましたが、欲求を満たしてあげることにより、結果的にはその後の赤ちゃん返りが落ち着いていきました。
また、上の子が赤ちゃんに嫉妬する場合があるとママさん教室で聞いていたので、赤ちゃんが寝ている間は、長女と向き合う時間をたくさんつくりました。すると長女の赤ちゃん返りは数カ月で治まり、すっかりお世話好きのお姉さんに変身したのです。
上の子は赤ちゃんがかわいいという気持ちはあっても、今までは自分が大切にされていたのに急に赤ちゃんにその座を奪われたようなさみしい気持ちになってしまうのかもしれないですね。ついつい赤ちゃんを優先してしまいがちですが、上の子も平等に見てあげることが大事だと感じました。(TEXT:ママライター石原みどり)