私は健康面を心配して、夫に禁煙をしてほしいと促していましたが、まったく聞く耳を持ってくれませんでした。ところが赤ちゃんが生まれてから、禁煙に後ろ向きだった夫が、前向きに考えるようになったんです。今回は、夫が禁煙に成功した体験談をお伝えします。
1日1箱以上タバコを吸っていた夫
夫は1日に1箱以上のタバコを吸うヘビースモーカーでした。近づくといつもタバコのにおいがします。タバコを吸わない私にとって、そのにおいは不快でした。
タバコは体によくないので、禁煙してほしいと何度も夫に言いました。しかし、「タバコはリラックスアイテム」だと言い、禁煙しようとしません。タバコを吸う人にとって“きっかけ”がない限り、禁煙するのは難しいのかもしれないと感じました。
妊娠してから夫の禁煙意識が高まった!?
夫が26歳のとき、私は第一子を妊娠しました。いつもなら換気扇のそばでタバコを吸うのですが、妊娠がわかってからは外でタバコを吸ってくれるようになりました。
妊婦がタバコの煙を吸うのはよくない、と思ってくれた夫。その気遣いはうれしかったのですが、欲を言えば妊娠を機に“禁煙してほしい”と思いました。そこで私は、「赤ちゃんが生まれるまでに禁煙をがんばってみない?」と促してみたのです。
赤ちゃんが生まれた日から禁煙開始
夫は「絶対に無理」と禁煙に対して後ろ向きでした。ところが、赤ちゃんが生まれると予想外の展開に! 夫が「タバコのにおいがしみついた服で赤ちゃんを抱っこしたくない」と禁煙を意識し始めたのです。
そこで、赤ちゃんが生まれた日から禁煙を開始。禁煙初日が最大の難関だと周りから聞いていましたが、“赤ちゃんのため”だと思うとがんばることができたそうです。赤ちゃんのパワーはすごい!
夫はタバコを吸うことより、生まれた赤ちゃんのことが気になって仕方がない様子でした。あれから7年が経過した現在も、タバコを吸っていません。妊娠や出産などをきっかけに、禁煙を考えてみるのもいい方法だと感じました。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。