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風邪?よだれ?母乳分泌過多?赤ちゃんの咳の原因を助産師に聞いた

ベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、赤ちゃんの咳に不安を感じているママからのご相談です。

苦しそうな赤ちゃんのイメージ

 

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、赤ちゃんの咳に不安を感じているママからのご相談です。

 

Q. 最近、咳をしたりむせることが多く心配です

生後3カ月の乳児がいます。最近よだれも増えたようで、よく口を動かしています。母乳を飲んでいるときもむせることが多く、一度の授乳で毎回3回ほどむせています。また、遊んでいる最中もよだれや唾でむせてるときがあります。

 

ときどき、乾いた咳もします。(むせているのか、咳なのか区別がつきません)これが、いちばん心配なところです。

 

熱や鼻水はなく、母乳もよく飲むし、機嫌もいいのですが、これほどむせたり咳をしたりするのは、何かおかしいのでしょうか? むせたあと、喉がゴロゴロ、ゴオゴオと鳴っているときもあります。私が小児喘息だったので、咳き込んだり、ゴロゴロ鳴っているのが、とても心配です。

 

在本祐子助産師からの回答

度々むせたり、ゴロゴロしたような音がしていると、心配になりますね。

 

いちばん考えられるのは、ちょっと風邪気味で、痰や鼻水などの上気道からの分泌物が一時的に増えていることです。また、母乳が過多気味で、たくさん哺乳している場合にも同じような症状がみられることがあります。体重が大きめではありませんか? 一度医師にご相談されてもいいと思います。
 


※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/category/tree/11/0

 

赤ちゃんが咳をするときの考えられる原因

赤ちゃんが咳をする場合に考えられる原因は次のとおりです。

 

ハウスダストを吸い込んだ

部屋のホコリを吸い込むことで咳が出ます。部屋の掃除をして空気を入れかえて様子を見ましょう。長く続く場合はアレルギーや呼吸器の炎症を起こしている可能性があるため、クリニックを受診してください。

 

育児用ミルクなどにむせた

育児用ミルクやよだれを飲み込むときにむせて咳き込んだ可能性があります。咳き込んで異物が排出されれば、その後は咳が止まります。

 

病気によるもの

症状に咳がある病気はかなり多いため、咳だけで何の病気かを判断することは困難です。一般的に、咳をしたときに考えられる病気は次のとおりです。

 

・肺炎
新生児期には大腸菌やB群連鎖球菌、以降はインフルエンザウイルス、肺炎球菌など様々なウイルスや細菌が原因となります。熱や咳などの症状を伴い、初期症状では気管支炎や喘息と区別がつかないことがあります。

 

・喉頭炎(クループ症候群)
ウイルスや細菌による感染により起こる喉の炎症です。犬の遠吠えのような咳が出ます。声を出す声門の周囲に炎症が起きたために特徴的な咳がでます。育児用ミルクの飲みが悪くなったり、好きなものを食べなくなったり、機嫌が悪いなどの様子で気づくこともあります。

 

・喘息様気管支炎
咳や痰が絡み、ぜいぜい音がする場合に疑われます。喘息に似た症状ですが、これは気管支が柔らかくて細いために起こるものとされています。風邪の症状として現れることが多いです。RSウイルス感染のときにこの症状を認めることが多いです。

 

・気管支喘息発作
咳や息をするたびにぜいぜい音が出るようになります。アレルギー体質のある子どもが風邪をひいたときやほこりを吸い込んだり運動などがきっかけで起こります。風邪をひいたときに悪化しやすく、のちに咳だけが2~3週間続くこともあります。

 

・後鼻漏(こうびろう)
鼻水の分泌が増え、喉へと流れ込むのが後鼻漏です。鼻炎や副鼻腔炎などが原因とされています。夜間寝ているときに奥に溜まってしまった後鼻漏を出すために、朝方に痰交じりの咳が出やすくなります。

 


※参考:ベビー「赤ちゃんが咳をするときの原因は?対処法と注意点について」〈 https://baby-calendar.jp/knowledge/baby/1077 〉【監修者:新大塚こどもクリニック院長
杉田 えり先生】

 

母乳分泌過多だった場合

「母乳分泌過多」について、明確な定義がないのが現状です。しかし、赤ちゃんが飲みきれないほどの母乳が出て、ママや赤ちゃんに何らかの異常や苦痛を伴うようになったとき、母乳分泌過多と判断されるようです。授乳をしてもおっぱいが軽くなったような気がしない、授乳後すぐにおっぱいが張ってくるような感じがする、服を濡らしてしまうほど母乳が出るなど、ママが自覚する症状は多々あります。それ以外に、おっぱいを飲んでいるとき、赤ちゃんがむせる、赤ちゃんの口から母乳があふれてくる、頻繁に吐くなどのサインがあるときは、母乳分泌過多かもしれません。

 

母乳が出すぎるときの対処法

・授乳姿勢の見直し
母乳分泌過多かなという場合は、まず授乳姿勢を工夫してみましょう。ママが後ろによりかかるような姿勢をして、赤ちゃんをうつぶせにしておっぱいを飲ませます。そうすることで、赤ちゃんがむせることを防ぐことができます。

 

・1回に片方からのみ授乳をする
「一定の間」、1回の授乳でおっぱいがスッキリするまで、片方のおっぱいだけを吸わせるという方法があります。これは一時的な方法で、おっぱいの中に母乳が残る状態をつくることで、母乳の分泌を減らしていくというものです。

 

・キャベツ湿布・ハーブティ
おっぱいが張ってつらいとき、濡れタオルで冷やすと張りが落ち着くことがあります。乳首と乳輪部を避けてキャベツの葉を貼るのも効果的といわれています。また、セージをお茶にして飲むことも母乳分泌を抑えることができるとのことです。

 

・食事制限は必要?
母乳分泌過多の対処法として、食事や水分制限をすすめられることがあるかもしれません。極端な食事や水分制限はかえって、よくありません。バランスのいい食事を心がけ、適度な水分摂取をしていきましょう。

 


 ※参考:ベビー「母乳が出すぎる【授乳中のトラブル】」〈 https://baby-calendar.jp/knowledge/baby/923 〉【監修者:助産師REIKO】

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