おじいちゃんは寡黙で、自分からはあまり話したりしない人です。でも、そんなおじいちゃんは初孫が生まれてから、娘の私がびっくりするほど変わりました。孫と過ごすときは笑顔いっぱいで、おしゃべりな人に。そんな孫とおじいちゃんのエピソードを紹介します。
笑顔が増えたおじいちゃんとおばあちゃん
実家付近の病院で出産したため、私と赤ちゃんが入院している間は、よく様子を見に来てくれました。赤ちゃんを抱っこしながら自然と会話が増えたり、笑顔になったり。今までと違う、そんな両親がいました。
私自身は初めての赤ちゃんを育てることにてんやわんやでしたが、孫を喜んでくれる両親を見られて、うれしかったです。おむつ替えや着替え、沐浴などを悪戦苦闘しながらも手伝ってくれる両親に助けられたことを覚えています。
退院後2カ月は実家で過ごした
退院してからはとにかく大変でした。赤ちゃんのお世話はすべてが初めてだったので、どうしたらいいのか試行錯誤の毎日。両親も孫の面倒は初めてだったので、日々いっぱいいっぱいになりながらも手伝ってくれました。
特におじいちゃんは赤ちゃんに話しかけたり、あやしてくれたり、寡黙なおじいちゃんからは想像できないほど、大変ななかでも楽しそうにしていました。
少しの時間でも孫に会いたい!
私は、実家からバスを乗り継いで30分ほどのところに住んでいました。ある日、おばあちゃんが一人でバスに乗って遊びに来てくれました。
おばあちゃんは、日中に来て夕方までには帰るつもりでした。しかし、おばあちゃん一人だけが孫に会っていることを知ったおじいちゃんは、迎えに行くとの口実の元、仕事が終わって帰宅したあと、わざわざ車で迎えに来てくれました。ほんの少しの間でも孫に会えたおじいちゃんの顔は、緩みっぱなしでした。
寡黙なおじいちゃんが、孫の前ではデレデレになります。ほんの少しでも会いたいし、会えるとうれしいと喜んでいます。今は次男も増え、おじいちゃんのデレデレ度はまたアップ。孫の力ってすごいなと日々感じています。
著者:石井はな
0歳と3歳、二男の母。子育てのかたわら、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は家庭菜園。