ベビーカレンダーでは、0歳児から大学生の子どもを持つママ・パパ952名を対象に、「子どもがいる人生でよかったと思う瞬間」に関する意識調査を実施しました。(調査期間:2018年7月28日~7月30日)すると、約4割のママ・パパが子どもや子育てを嫌になったことがある、ということが明らかになりました。では子どもを産んだことを後悔しているのでしょうか。今回は、子育てが嫌になった理由やエピソードをみていきたいと思います。
約4割が子どものことや子育てを嫌になった経験があると回答!
「子どもや子育てが嫌になったことはありますか?」という問いに対し、94名が「とてもある」、308名が「まあある」と回答し、全体の約42%が子どもや子育てが嫌になった経験があることが明らかになりました。
子育てが嫌になる理由、第1位は「自分の時間が確保できない!」
子どもや子育てが嫌になったことがある方に対し、どんなときにそう思うのか質問したところ、「自分の時間が減る(あるいはない)」(276名)、「しつけなどへのプレッシャーやイライラなど精神的負担」(243名)、「体力的な負担」(181名) などの理由が上位となりました。子どものペースに合わせてしまい自分の時間が確保できない、休めない、頑張りすぎてしまうことなどが原因で感じるという“育児疲れ”を経験している方も多いようです。
現在、社会問題にもなっている“ワンオペ育児”に悩んでいるという声も聞かれました。
子どもや子育てが嫌になったときの具体的なエピソード
- 仕事が終わってグッタリしながらも晩ごはんをつくり、あと片付け、子どものお風呂、寝る前に遊ぶ、子どもが寝たあとかもしくは翌日早く起きて洗濯……。自分の時間は仕事の休憩中しかない。(35歳~39歳 女性)
- 寝不足のときや、子育てについて夫婦間の連携が取れてないときにイライラした。(30歳~34歳 女性)
- お金と時間が浪費していく現状に不安を感じることがある。(25歳~29歳 女性)
夫や義理の親と子育ての仕方で意見が合わなかったりすると、孤独感を覚えてこれからの子育て自体が嫌になるときがある。(30歳~34歳 女性)
- 睡眠時間をとれないことが体力的にとてもつらかった。睡眠不足からイライラしたり、不安定になりやすく、悪循環になる。(30歳~34歳 女性)
7人に1人が子育てに向いていないと感じる瞬間あり!
子どもや子育てが嫌になったことがある方のうち、約14%が「自分が子育てに向いていないと感じる」と回答し、思い通りにいかない子育ての理想と現実のギャップに自信を失くしてしまう瞬間があることがわかりました。
自分が子育てに向いていないと感じた具体的なエピソード
- 子どもの反抗期とわかっていても、話を聞かないとき、返事もしないときや公共の場でも自由過ぎる子どもを見て、自分のしつけのできなさから子育てに向いていないと思うときがある。(40歳~44歳 女性)
- 長男が甘えたいのを我慢しているのに気付いたときに、「子どもを幸せにできていないな」「私、子育てに向いていないな」と思いました。(30歳~34歳 女性)
- 子育てに不安になり、これでいいのかな? こんなママでいいのかな? と思うことがあった。(25歳~29歳 女性)
対処法が分からない! ママを困らせる「泣き止まない」「イヤイヤ期」
子どもや子育てを嫌になったことがあるのはどんなときかという質問には、「何をしても泣き止まないとき」や「イヤイヤ期」に関するものが多く聞かれました。一般的に1歳半~2歳児に多いと言われる子どものぐずりやイヤイヤ期の理由や対処法がわからず、自身のストレスやイライラへつながる原因となってしまうことが多いようです。
ぐずりやイヤイヤ期に関する具体的なエピソード
- かわいいけど、泣き声がひどいときは本当に身も心も疲れてしまう。イライラしている自分の器の小ささにイライラする。 (25歳~29歳 女性)
- 反抗期に入ると手がつけられず何をするにも時間がかかり、本当に困った。(30歳~34歳 女性)
- 何をしても泣き止まないときや、寝てくれないときは精神的にきつくなり、毎晩泣いていた。(20歳~24歳 女性)
- イヤイヤ期でなかなかスムーズに買い物が終わらなかったり行けなかったりしたとき、どのようなしつけをしていいか定まらず、夫の協力を得られなかった。(20歳~24歳 女性)
まだまだある、子育てが嫌になったエピソード
- 歩けるようになったときは目を離せなくて大変で、自我がでできたときは何でも嫌! と地べたに寝転がって泣いたり、幼稚園に入ったら「落ちつきがないですね」と言われたり……。そんなときに「もう子育て嫌!」ってなったりします(笑)。(30歳~34歳 女性)
- 言うことを聞いてくれずにイライラしたり、夫との意見の不一致があると日々の疲れもプラスして、イラッとしてしまう。(30歳~34歳 女性)
- 一生懸命に作った料理を食べてくれず、お茶碗をひっくり返されたときにものすごくショックで泣きそうになりました。最近ですが義理両親がみえたときに家が片付いてなくて、あまりにもきたないし部屋が片付けられないと注意されたことです。親の背中を見て育つので気をつけてください、などと注意され、2人も子どもがいて家事もまともにできないし、とてつもなく子育てをすることが嫌になりました。 (35歳~39歳女性)
- 旦那は自分の予定を自由に入れられるのに、私は子どもの預け先を見つけないと予定が入れられない。なのに見てあげようかと言われ、2人の子どもなのに上から目線で腹が立ち、嫌になることがある。(30歳~34歳 女性)
- 時間、経済的に余裕がなくなり、気持ちに余裕がなくなった。そんなときに子どもたちが喧嘩していたり、反抗してくると、嫌になってしまう。(30歳~34歳 女性)
それでも後悔はない!? 約98%が「子どもがいてよかった」と回答!
「子どもがいる人生をどう思いますか?」という質問に対しては全体の約98%にのぼる934名が「とてもよい」または「まあよい」と回答。大多数が、子どもがいる人生を幸せと感じていることがわかりました。
悩みが多い子育て。それでも子どもがいてよかったと思う理由は!?
子どもがいる人生をよいと答えた方へ、その理由を尋ねたところ、「つらいこともあるけど幸せと思う瞬間があるから」との回答が788名と最も多く、次いで「家族が増えてうれしいから」「子育てを通して自分も成長できるから」と続きました。具体的なママ・パパたちから寄せられたエピソードもみていきましょう。
- 子育ては想像していたよりも大変で、自分のことや何よりも優先しなければならないが、子どもが笑いかけてくれたときや成長していく姿を見たときは、何ともいえない幸福感がある。(20歳~24歳 女性)
- 子どもが笑いかけてくれることで、自分も生まれてきてよかった、この子の母親でよかったと思える。純粋に自分を必要としてくれる存在が愛おしくてたまらない。(35歳~39歳 女性)
- 自分の命に代えても守りたいものなんて、そう出会えるものではない。自分の中に新しい価値観が生まれた。(40歳~44歳 女性)
- 命の大切さを学べた妊娠、出産だった。夫との会話や笑顔も増え、子どもがいなかったらこんな幸せはなかったと思う。(25歳~29歳 女性)
- おかあさん、ありがとう。という手紙をくれたりするから。(35歳~39歳 女性)
- 生まれた瞬間のキラキラが忘れられない。つらくても頑張れる。力いっぱい泣く声がとてもいとおしい。(30歳~34歳 女性)
子育てはつらい瞬間があるからこそ、子どもの笑顔がなおさら愛おしく感じるという意見も多く、子どもを産んだことを後悔する方はほとんどいないようです。親にとって子どもは唯一無二の幸福感を与えてくれる存在なのですね。また、子育てを通じて精神的な面で自身の成長を感じたり、子どもが人生を変えてくれたと感じる方も多いようです。育児疲れを感じたり、子育てが嫌になってしまったときは、周囲に話を聞いてもらったり、協力を得たりしながら、少しでも子育てを楽しんでいただけたらと思います。
ベビーカレンダーは「赤ちゃんの笑顔でいっぱいの毎日を。」をテーマにさまざまな記事を配信しています。赤ちゃんの笑顔がママやパパの笑顔につながり、ママやパパの笑顔が周りにつながって、笑顔の輪が世の中に広まっていくことを願って活動しています。
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」のサービスを利用された方。調査期間:2018年7月28日(土)~7月30日(月) 調査件数:952件
※本調査結果をご利用いただく場合は、【ベビーカレンダー調べ】と記載してください。