「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は離乳食の保存方法に関する相談です。
Q. 離乳食の保存方法に悩んでいます
生後9カ月の息子を育てています。息子が生後11カ月になったころ、復職します。私の仕事中は義母が面倒をみてくれます。勤務時間は9時〜13時なので、息子の昼食は離乳食をお弁当箱に詰めてお弁当のようにしようと思っています。ですが離乳食を作ってから2時間以内に食べさせた方が良いと聞き、保存方法に悩んでいます。良い方法があったら教えてください。
また、作り置きとして1度冷凍して解凍したものは冷蔵しない方が良いとも聞きました。朝起きて、自分と旦那の弁当と朝食、息子の弁当と朝食、夕食の下ごしらえ、洗濯等がスムーズにいかない気がして、息子の物だけ前日から作ろうかと思いましたが、ダメですか?
久野多恵管理栄養士からの回答
お子様が生後カ月になったころに、お弁当を作ってあげて、預けるのですね。お母様の愛情、お弁当うれしいですね。
お弁当の保存方法ですが、作ったものはすぐに冷蔵庫保存していただき、お子様に食べさせる前にレンジなどで温め直してからあげるようにしてください。前日から作っていただいても良いと思いますが、冷凍したものを解凍する際に、細菌が繁殖する場合があります。冷凍したものは充分加熱してから余熱を取って弁当に詰め、食べる直前まで冷蔵庫で保存し、再度加熱してから召し上がるようにしていただくと良いと思います。
※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/category/tree/13/0 〉
離乳食のお弁当を持っていくときに気を付けることって?
厚生労働省が食中毒を予防するための3原則を出しています。それは、「つけない・ふやさない・やっつける」。では、具体的にお伝えします。
菌をつけないためには?
手にはさまざまな菌がついています。清潔な手で調理することが原則です。また、清潔な調理器具、食器も用意しましょうね。
菌を増やさないためには?
低温で保存することが大切です。「10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します(厚生労働省より)」つまり、弁当も10度以下に保存することが望ましいです。
菌をやっつけるには?
加熱することが大切です。「中心部を75℃で1分以上加熱することが目安(厚生労働省より)」と言われています。しっかりと加熱したものを、お弁当に入れるようにしましょう。
離乳食のお弁当を持っていくときの約束
赤ちゃんは大人よりも細菌に弱いです。ですので、大人のお弁当以上に気を付けてあげましょうね。
・お弁当は当日作る
・完全に冷えてからフタを閉める
・保冷剤と共に保冷バックに入れる
・なるべく早くに食べる
・残った離乳食を再度食べさせない
以上、5つのポイントを心がけてください。
離乳食の保存方法と保存期間
また、赤ちゃんは大人よりも内臓機能が未発達です。大人だったら腹痛ですむものが、赤ちゃんが食中毒にかかると重症化することも。そのため、離乳食は大人の料理以上に、丁寧に保存をすることが必要です。
1. 新鮮な食材を調理する
2. 一度スプーンを入れた食べ残しは破棄する
3. 鍋に残った食材は室内で放置しない
4. 保存容器は清潔なものを
5. 冷蔵保存は2日で使い切る
6. 冷凍保存は1週間で使い切る、など
食中毒は正しい知識を知ることで、防ぐことができます。赤ちゃんのためにも、ぜひ気を付けてくださいね。
※参考: ニュース(食・レシピ)「行楽シーズンに復習!離乳食のお弁当を持っていくときに気を付けること」〈https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/5564〉、「梅雨の時期はとくに心配!安全な離乳食の保存方法をおさらい!」〈https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/5028〉【著者:保育士・離乳食インストラクター協会代表理事 中田馨】
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