妊娠するまではほとんど興味がなかったデンタルケア。ところが妊婦歯科健診で虫歯が見つかりショック! 生まれてくる子どもを虫歯にしたくない、といろいろ調べるうちに、口内環境の健康キープにすっかりハマった私の体験談です。
デンタルケアにあまり興味がなかった妊娠前
子どものころ「歯医者さんに年1回は行きましょう」と学校で指導された記憶があり、大人になってからは1年に1回通うくらいの意識だった私。以前通っていた歯科からは検診案内が半年に1度届いていたのですが、結婚を機に引っ越してからは毎日がバタバタとして歯医者には通わずじまいでした。
そんな中、市の無料妊婦歯科健診へ行ったところ、「どうも虫歯があるようですね」と診断され、大いにショックを受けたのです。
歯科医師直伝!妊娠中に始めた新習慣
妊娠中はホルモンの分泌が変化するため唾液に粘りが出て食べ物が歯につきやすかったり、食事の回数が増えることにより歯のトラブルが起こりやすくなるそうです。
私は安定期の治療で、虫歯もそこまで深刻な状況ではありませんでしたが、歯科の先生から妊娠中の口内環境の大切さや子どもを虫歯にしないためにできることを熱心に指導され、これまでの無関心さを反省しました。
新しく取り入れた習慣は、最低3カ月に1度の定期健診と食後のデンタルフロスの使用、キシリトール100%のガムを食べることです。
特にデンタルフロスは慣れるまで少し難しかったのですが歯の隙間がすっきりする感覚が気持ちよく、意外に食べかすが詰まりやすい場所があることに気付きました。また、子どもの歯が生えてからのケアがいかに重要かを実感するきっかけにもなりました。
子どものデンタルケアは親の責任
一般的に乳歯はあとで生え変わるために、歯と歯の隙間が空いた状態で生えているそうです。毎食後に子どもの歯磨きとデンタルフロスを欠かしていませんが、肉や野菜の繊維がかなり詰まりやすいことに最初はびっくりしました。
しっかり掃除して食べ残しや歯垢がつくのを予防すれば、母乳は虫歯の原因にはならないことも歯科医師さんに教わった知識の一つです。自分自身の口内環境を気遣う習慣ができたおかげで、子どものデンタルケアにもしっかり関心を持って取り組むことができました。
歯科の先生によると、子どもの口内環境は3歳ごろに決定し、一生を通じてほとんど変えられないそうです。妊婦のときに受けた歯科治療でデンタルケアの大切さを教えてもらい、とてもよかったな、と思います。家族みんなでしっかりケアをしつつ、これからも食事やおやつをおいしく楽しみたいと思います。
著者:柴崎諒子
2016年2月長女を出産。2019年3月に第2子出産予定。元雑誌編集部勤務で、企画・編集・営業・ライターを経験。現在は仕事をセーブしつつ子育て優先。妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆している。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。