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赤ちゃんが怖い、かわいいと思えない…どうして?【ママの体験談】

よく耳にする“産後うつ”という言葉。自分とは無縁のものだと思っていたママさんが、“産後うつ”になっているとは気づかず、負のスパイラルに陥ってしまったという実体験です。

新生児とママの手

 

第1子を出産後、なかなか2人目を授かれなかった私。不妊治療を受け、やっと授かった第2子の誕生。うれしいはずなのに、待ち望んだわが子なのに、なぜかかわいいと思うことができませんでした。そんな自分が嫌で、自分を責め続け、泣いて過ごした日々。まさか自分が“産後うつ”になっているとは思いもしませんでした……。

 

待望の赤ちゃんなのに、かわいいと思えない!?

5年ぶりに授かった第2子の誕生。しかし産後1週間ほど経ったころ、赤ちゃんと2人きりでいると、理由の分からない不安に襲われるようになったのです。赤ちゃんの泣き声におびえ、いつの間にか赤ちゃんを怖く感じるようになっていました。

 

姿を見てもかわいいと思えず、“自分は親として欠落している”、“赤ちゃんがかわいそう”など、頭の中は常にマイナスな考えでいっぱいに。食事も摂れなくなり、家事もまともにできず、毎日泣きながら赤ちゃんのお世話をする日々でした。

 

パパと長女の言葉がきっかけに

日に日に憔悴していく私に、あるとき夫が「子どもは夫婦でみるもの。できることはやるから大丈夫」と言ってくれました。その言葉に、気持ちがスッとラクになりました。

 

そしてその日の夜、当時5歳だった長女に「赤ちゃんかわいい?」と、何気なく尋ねてみました。すると「すごくかわいい! ママ、赤ちゃんを産んでくれてありがとう」と言ったのです。それを聞き、“赤ちゃんはかわいそうなんかじゃない。長女をはじめ、たくさんの人に愛されている”と思えるようになりました。パパと長女の言葉をきっかけに、張りつめていた心が開放された気分でした。

 

まさかの「産後うつ」と判明!

その後も食欲不振、不眠、不安感が続いていた私は、夫にすすめられて精神科を受診してみることにしました。そこで診断されたのは、まさかの“産後うつ”でした。産後はホルモンバランスが崩れやすく、発症しやすいとのこと。診断を受けたことで、すべてが納得できました。あんなに苦しかったのは、“産後うつ”のせいだったのかと。それからは自分を責めず、気持ちを楽に持つことを心がけました。診断後1カ月ほど経った産後3カ月ごろから、いつの間にか赤ちゃんをかわいいと思えるようになり、気がつけば家族の誰よりも溺愛するようになっていました。

 

自分だけではなかった!周りにも経験者がいた

第2子が1歳を過ぎたころ、何気なく友人に「子どもをかわいいと思えなかった時期があった」と打ち明けました。友人はそれを聞くなり、「私もそうだった~」とあっけらかんと言ったのです。あれ? みんなそんなものなの!? と、その言葉に拍子抜け。

 

その後、いろいろな人に話を聞いてみると、“意味もなく涙が出た”、“泣き声が嫌で仕方なかった”、“逃げ出したかった”など、産後に心身の不調が現れていた人の多いこと、多いこと。誰にでも起こり得る、なり得ることなのだと改めて知りました。

 

 

第1子のときにはならなかった“産後うつ”――。これまで自分とは無縁のものだと思っていました。しかし、誰にでも起こり得る病気なのだと、実感しました。産後は可能な限り家族や周りにサポートをしてもらいながら、体も心も無理をさせないようにしたいと思いました。


著者:木村なち

三児の母。現在4人目を妊娠中。パニック障害を抱えながらの妊娠・出産・育児の経験に基づき、体験談を中心に執筆している。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

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