「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は赤ちゃんが果物をなかなか食べてくれないとお悩みのママさんからの質問です。
Q. 果物を食べないのでビタミン不足が心配です
もうすぐ生後10カ月の男の子を育てているのですが、果物を食べません。今まで試したのは、バナナ、りんご、みかん、オレンジ、なし、ぶどう、いちごです。
どれも口に入れると舌で押し出し、2口目は口もあけません。加熱、非加熱、すりおろし、手づかみサイズなど、いろいろ試しましたがダメです。味が嫌いな様子です。甘いものが好きではないようで、かぼちゃも嫌がります。
みなさんの食事内容を見ていると、デザートとして果物を出されている人が多く、それでビタミン系がとれているように見えるのですが、果物を好まないので困っています。
久野多恵管理栄養士からの回答
果物からビタミン摂取をしてもらおうと、いろいろ試行錯誤して頑張られましたね。今は拒否してしまっていても、食材に慣れていくことで食べられるようになってきますので、大丈夫です。
ビタミン摂取は、やはり野菜類の積極的摂取で補っていくことが望まれます。冷凍の野菜ペーストをホットケーキやおやきに混ぜたり、冷凍のみじん切り野菜などもじょうずに活用しながら、手軽に簡単に野菜を取り入れられると良いですね。トマトを半分に切り、種を取り除いたものをおろし器でおろすと、簡単に皮だけが残って使用できますので、トマトソースなどを作るのにも便利です。
果物は、単体で食べさせるのではなく、果汁だけスープなどに入れても良いですし、育児用ミルクと混ぜてゼリーにしたり、コーンフレークにすりおろしかみじん切りにした果物と育児用ミルクを加えて召し上がっても良いですね。いろいろ試されたと思いますが、2~3日に一度果物を試したり、お母様がおいしく食べている姿をたくさん見せてあげてください。
※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナー
どうして果物を食べてくれないの?
赤ちゃんが果物を食べてくれないのはどうしてでしょうか? いくつか考えられることがあります。
酸味が苦手
果物の酸味が苦手で、口にしてくれない赤ちゃんがいます。バナナは食べられるけど、りんごやみかんなどの酸味のある果物の味が苦手な子もいます。
食感が苦手
果物の食感が苦手な赤ちゃんもいます。味は大丈夫だから口には入れるけど、しばらくしたら口から出してしまう。そんな赤ちゃんもいます。
親が果物を食べる習慣がない
親が果物を食べる習慣がなく、食卓に果物が出てこない場合、赤ちゃんは果物の存在を知りません。知らない食べ物には警戒してしまうこともあります。
果物が食べられるようになる4つの方法
では、どうすれば果物が苦手な赤ちゃんは、果物を食べてくれるようになるでしょうか? ここではママの工夫で赤ちゃんも果物が大好きになる方法を教えますね。
無理強いしない
無理強いしないことは大切です。苦手なものを無理強いされると、さらに苦手になることもあります。大人も苦手な食べ物を無理強いさせられると嫌ですよね。そのため、食べてほしくても無理強いはしなくてOKです。
少量から始めてみる
ほんの少しの果物をスプーンの先にのせ、食べることから始めてみましょう。最初は食べなくてもOKです。果物の存在を赤ちゃんに見せることから始めます。
つぶして果汁にする
果実を食べてくれなければ、スプーンでつぶして果汁を作り、果汁を飲むのもひとつの方法です。果汁に慣れてきたら、ほんの少し果実も入れてみます。日にちをかけて徐々に果実の量を増やしていくつもりで取り組んでみてくださいね。
デザートに変身させてみる
果物でデザートを作ってみることもひとつの方法です。トロトロにやわらかくなるまで蒸したり、煮たりすると、甘みも増して食感も変わるので赤ちゃんも食べやすくなります。
いろいろ工夫しても、すぐに食べてくれる赤ちゃんは、そう多くはないと思います。少しずつ時間をかけるつもりで、果物を食べられるようになるといいですね。ママやパパがおいしそうに食べている姿を見せることも、とっても大切ですよ。
※参考: ニュース(食・レシピ)「赤ちゃんが果物を大好きになる方法を離乳食インストラクターが教えます!」【著者:離乳食インストラクター協会代表理事・保育士 中田馨】
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