私が小さいころの話を聞くと、末っ子の私は兄よりも甘いものを食べ始めた時期も早く、1歳になる前からと曾祖母と一緒に甘いおやつを食べていたそうです。また、曾祖父母と同じお箸を使ってごはんを食べていたとか……。それが原因なのか、幼稚園のころには歯医者通いをしていました。その体験をもとに、私が娘に虫歯菌を移さないために徹底したことをお伝えします。
協力者をできるだけ増やす
私が心がけたのは、周りの人の協力を得ることです。そのためには、虫歯菌について理解してもらうことが重要でした。夫はもちろん、わが家の場合夫の家族と一緒に住んでいたので、娘が生まれる前に何度も「虫歯にはさせたくない」と話していました。
また、娘の歯が生える前から虫歯菌について説明し、時には「お医者さんからもこう言われたんです」と第三者からの意見を伝えたりしました。
「自分が子どものころに虫歯が多くてトラウマになっているので、娘にはそんな思いをさせたくない」と娘のためだということを伝えたら、前向きに協力してくれるようになりました。
何に気をつける?
虫歯の原因は甘いものだと思っていましたが、乳児のころから虫歯になる要因が作られていることを知りました。乳児のときに甘いものを食べる機会はあまりないですが、生後9カ月でおこなわれた歯科健診で「哺乳瓶でミルクをダラダラと時間をかけてあげることも虫歯になる原因の1つだよ」と教わり、気をつけるようにしました。
そして、離乳食を始めてから気をつけたのは、大人と同じスプーンは使わない、味見するときは同じスプーンで何度もおこなわない、大人が使ったお箸なども触らせない、キスを子どもの手や口にしない、というようなことです。案外、平気でおこなわれているようなことばかりですが、やらないように徹底していました。
気をつけすぎてストレスが溜まることも……
私自身の虫歯のトラウマもあり、娘の虫歯予防のために24時間365日気をつけることができました。しかし、他の家族と私の「虫歯にさせたくない」という思いの強さが違いすぎて、イライラしてしまうことも。
それでも、「虫歯になるからこのスプーン使ってね」など、スプーンを共用しないために的確に伝えていきました。そのおかげか、娘が大人と同じものを食べられるようになった今、夫の家族は娘が食べられないもの・食べられるものについても私に聞いてくれるようになりました。
現在、1歳8カ月の娘に虫歯はなく、虫歯菌もないと歯医者さんの健診で言われました。毎日気をつけなければいけないこと、そして家族の協力も必要なのでちょっと大変ですが、これからも娘のために、私や家族が協力して虫歯にさせないように気をつけていこうと思います。
著者:やすだ おと
一女の母。妊娠・出産・子育てに関する体験談や、自身の海外留学、旅行についての記事を中心に執筆。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。