1月になり、「今年こそ家計簿をつけよう!」、「家計を管理しよう!」と思われる方も多いと思います。今回は、出産や子どもの成長を機に購入するを考える人も多い住宅にまつわる住宅ローンのお話です。
住宅ローンは金利だけでなく手数料も確認しましょう
多くの方が住宅ローンを借りる場合には、金利が何%かは皆さん注目しますが、手数料や諸経費がどの程度かかるか注目する人は多くありません。事務手数料は定額のところもあれば、借入額×○%で計算されるところもあります。また、保証料がかからない、大きな病気にかかった際の保険が無料で加入できるなど、金利以外で支払額に差がつくことも多くあります。同じ内容のローンでも、金融機関によっては手数料や諸経費が100万円程度変わることもあるので、金利だけでなく、手数料・諸経費も確認しましょう。
繰上返済は余裕のある時は早めに!でも無理はしないで
お金に余裕のある時は、繰上返済(毎月の返済金額以外に返済すること)を検討しましょう。例えば、当初3000万円を35年間・1.5%・35年で借り、100万円を繰上返済(※1)するとします。これが、3年目の場合は約58万円の利息の支払いを節約できますが、20年目の場合は利息の節約額が約23万円になってしまいます。繰上返済は早めにすることで効果は高くなりますが、繰上返済をしすぎて、住宅ローンより金利の高い自動車ローンや教育ローン借りることの無いように、無理して返済し過ぎにならないようにも気を付けましょう。
金利の高い住宅ローンを借りている場合は借換を検討!
2016年1月の住宅ローン金利は、変動で0.539%~0.975%(※2)、35年固定で1.55%~2.1%(※3)となっています。現在、住宅ローンを借りている方で、以下の条件に当てはまる方は、借換を検討してみましょう。
【1】ローンの借入残高が1000万円以上
【2】ローンの借入期間が10年以上
【3】ローンの借入金利が現在のものより1%以上高い
借換も審査や手続きは、最初の借入時同様に行われることがほとんどですので、提出書類の準備も必要になります。また、借換にも手数料が掛かるので、手数料を含めた総支払額と現在のローンの総支払額を比較してみて、総支払額が安くなるようでしたら、お手続きすることも検討してみましょう。
※1 元利均等で借り入れ、期間短縮型の繰上返済した場合で計算。
※2 10金融機関のホームページ上の金利を確認。これより安い金利・高い金利のケースもあります。
※3 フラット35の金利。フラット35以外の場合はこれより安い金利・高い金利のケースもあります。
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等、多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。