こんにちは。ママライターの中浦明子です。ママカーストというと、一部の陰湿なママが……というイメージですが、その気はなくても生活格差で擬似ママカーストが生まれてしまうこともあります。どちらが悪くなくても、生活レベルや考え方の違いでカーストが生まれてしまうという体験談を紹介します。
高待遇の保育所とプチセレブのママ
1歳から入所した保育所は、古くからある保育所で、地元からの信頼もあつく、英語や水泳も外部から先生を呼んで指導してもらえるという高待遇の保育所でした。とても私立に通わせるような財力はないので、しっかり指導してくれる認可保育所に入れたことを夫婦でよろこんでいました。
しかし、入所式でびっくり。モデルさんのようなきれいなママばかりだったのです!ここでやっていけるのかと少し心配になったのですが、話してみると気さくで気のいい方ばかりでした。
共働きでしっかりしたやさしいママたち
保育園のママたちとの大きな違いは職業です。当時、私は自営の手伝いをしていましたが、ママたちはおおむね大企業、もしくはその系列企業の正社員がほとんど。おしゃれでテキパキしており、子どもたちもやさしくて賢い子ばかり。すぐにお友だちになり、「週末に遊ぼうか」ということになりました。
しかし、お出かけ先は、ホテルのランチバイキングや有料のキッズパーク。お昼は自宅や公園、遊ぶのも図書館や公立の育児支援ルームだった私には、まさにカルチャーショックでした。
小さいうちこそお金をかける考え
そんなママたちとのお出かけはとても楽しかったけれど、1回に使う予算に驚いてもいました。行き先はたいてい決まったママが提案していましたが、ほかのママもとくに不満はない様子です。
私が「この施設、楽しいね!でも、もうちょっと安いとうれしいんだけどね~」と話してみると、「そうだね~。でも小さいうちにいいところに連れて行ってあげたいもんね!」という様子で、私は少し違和感を感じました。教育とお金へのスタンスが自分と違うことに、このときは気付いていなかったのです。
たまたま高収入の世帯が多い地域に引っ越してきたため、保育所もプチセレブなママさんが多かったようです。子ども同士がなかよしなのは安心でもあり、複雑でもありました。(TEXT:ママライター中浦明子)