育児用ミルクと並んで販売されているフォローアップミルク。いつ頃から、どんな目的であげればいいの? ママ・パパたちの疑問について、管理栄養士に解説してもらいました。
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フォローアップミルクとは?
離乳食で不足しがちな栄養をサポートするミルク
赤ちゃんは成長の過程で、ばっかり食べや遊び食べ、好き嫌いをすることがあります。栄養バランスが気になったとき、離乳食の補いとして活用すると便利なのがフォローアップミルクです。 -
育児用ミルクとの違いは?
フォローアップミルクはあくまで栄養補助飲料
0~12カ月を対象とする育児用ミルクは、母乳があげられないときや足りないときに飲ませる母乳の代替食品です。これに対してフォローアップミルクは離乳期から幼児期に必要な栄養素を補うもの。乳幼児期に大切な栄養(鉄、カルシウム等のミネラルやビタミン)がバランスよく含まれています。成分はメーカーにより異なりますが、牛乳よりも鉄を豊富に含んでいます。また、食事摂取基準に合わせて脂肪の量も少ないことが特長です。
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母乳の子も飲んだほうがいいの?
鉄を補給するために併用しても
母乳育児の赤ちゃんは、母乳中に鉄の含有量が少ないために、6カ月以降になると生まれるときにママからもらって体内に貯蔵されていた鉄が減少し、鉄欠乏になる可能性があります。乳児期の鉄は脳の発達にも関係するので、フォローアップミルクを併用してもよいでしょう。フォローアップミルクの対象月齢は9カ月~12カ月ごろからで、メーカーにより異なります。 -
どんなときに活用するとよいの?
栄養不足が気になったときの牛乳代わりに
必要な栄養を効率よく補給できるフォローアップミルクは、栄養不足が気になったときに役立ちます。牛乳の代わりに飲ませるほか、フォローアップミルクを食材として使うことで、手軽に栄養バランスのとれた離乳食やおやつを作ることもできます。
林美有紀
株式会社明治 管理栄養士
フォローアップミルクを使用している?
なんと過半数がフォロミを使用!
半数を超えるママが「使用している(使用していた)」と回答。離乳食の食べ具合などに悩み使用したとの声が多数でした。
フォローアップミルクをあげた理由は?
- 離乳食ではとりづらい栄養素が入っていると知って取り入れることに
- 鉄不足になりやすい時期と知って飲ませ始めました
- 食が細くて栄養バランスが心配だったから
- 育児用ミルクがやめられないため、フォロミに切り替えました
フォローアップミルクについて、どう思う?
不足しがちな栄養は
フォローアップミルクでサポート
フォローアップミルクについて、8割近いママが「栄養を補うために飲ませたほうがいい」と回答。
実際に栄養バランスが気になるときに使用したとの声も多く、効率的に活用されているようです。
鉄は脳の働きや成長に欠かせない栄養素。脳がぐんぐん成長する1~3歳は、鉄が不足しないようにすることが大切ですが、実は2人に1人の子が鉄不足の状況です※。
- 母乳育児の場合は鉄欠乏が生じやすく、牛乳には鉄が少ししか含まれていません。離乳食だけで鉄を十分補給するのは、難しいのが現状です。
栄養満点の離乳食を赤ちゃんがしっかり食べてくれるのが理想ですが、なかなか思うようにはいかないものです。そんなときに助かるのがフォローアップミルク。「明治ステップ」にはどんな栄養が含まれているのか確認しましょう。
- 「明治ステップ」は400ml(目安)で、1日に必要な鉄・カルシウムを100%※サポートできますし、脳の発育に大切なDHA、腸内のビフィズス菌に届くフラクトオリゴ糖、食事だけではとりにくいビタミンも配合しています。トータルでバランスよく栄養をとることができますよ。