フォローアップミルク完全ガイド - 意外と知らない「フォローアップミルク」って?
アンケート&インタビューママたちの声
Q フォローアップミルクについて、どう認識している?
多くのママが、「離乳食で栄養を補いきれない場合は飲ませたほうがいい」と認識しているようです。では、「栄養を補いきれない場合」とは離乳食でどんな悩みにぶつかったときなのか、見ていきましょう。
Q お子様は、離乳食の好き嫌いは多かったですか?
ランキングに入った3つの悩みからは、どれも「きちんと栄養を摂りたいけれど、思うように食べてくれない」という状況が考えられます。では、そういった場合にどのくらいのママがフォローアップミルクを使用しているか(使用したか)についても調査しました。
Q フォローアップミルクは使用していますか?(使用したことがありますか?)
約2人に1人が「使用している(使用したことがある)」という結果に。離乳食の食べ具合などに悩んで使用したとの声が多数でした。
Q フォローアップミルクをあげた理由はなんですか?
- 離乳食では摂りづらい栄養素が入っていると知って
- 鉄不足になりやすい時期と知って飲ませはじめました
- 食が細くて栄養バランスが心配だったから
- ミルクがやめられないため、フォロミに切り替えました
専門家が解説フォローアップミルクの基礎知識
フォローアップミルクとは?
フォローアップミルクは、母乳代替食品ではなく、離乳が順調に進まず鉄欠乏のリスクが高い場合や、適当な体重増加が見られない場合に、必要に応じて活用すること等を検討します。
牛乳はたんぱく質が多いために、消化機能が未発達な赤ちゃんには消化に負担がかかることから、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改訂版)では1歳すぎてから飲むことが望ましいとされています。そこで、フォローアップミルクはたんぱく質量を少なくし、カルシウムや鉄などを添加して、離乳食で不足しがちな栄養成分を補うことを目的に製造開発されました。
育児用ミルクと何が違うの?
フォローアップミルクは、母乳の代用品として製造された育児用ミルク(乳児用調製乳)と違い、成分的には育児用ミルクよりも牛乳に近く、牛乳よりも鉄分を豊富に含んでいます。また、食事摂取基準に合わせて脂肪の量も少ないことが特徴です。
また、フォローアップミルクは、一般の育児用ミルクに添加が許可されている銅などのミネラルが添加されていません。母乳の代わりに飲ませるものではなく、あくまで離乳期から幼児期に必要な栄養素を補うものです。
いつから飲むの? 絶対に必要なの?
フォローアップミルクの説明書には、対象年齢は生後約9カ月から3歳頃までと書かれているものが多く、離乳食を1日3回食べるようになってくる生後9カ月頃から飲ませることができます。その時期が来たら必ず飲ませなければいけないと思っているママ・パパもいるかもしれませんが、離乳食が順調に進んでよく食べていて、成長曲線もカーブに沿って順調に増えているなら、必須ではありません。
なお、母乳育児の赤ちゃんは、母乳中に鉄の含有量が少ないために、6カ月以降になると生まれる時にママからもらって体内に貯蔵されていた鉄が減少し、鉄欠乏になる可能性があります。乳児期の鉄は脳の発達にも関係するので、9カ月以降からフォローアップミルクを併用してもよいでしょう。
どんなときに活用するといいの?
赤ちゃんは成長の過程で、ばっかり食べや遊び食べ、好き嫌いをすることがあるので、栄養バランスが気になったら、離乳食の補いとして、フォローアップミルクを活用するとよいでしょう。また、フォローアップミルクを食材として使うことで、手軽に栄養バランスのとれた離乳食やおやつを作ることもできます。
保健学博士、管理栄養士
堤 ちはる 先生
相模女子大学 栄養科学部 教授
日本女子大学大学院家政学研究科修士課程修了、東京大学大学院医学系研究科保健学専門課程修士・博士課程修了。青葉学園短期大学専任講師、助教授、日本子ども家庭総合研究所母子保健研究部栄養担当部長を経て、現職。調理学、母子栄養学、食育関連分野を 専門とし、妊産婦・乳幼児期の食育に関する研究や、講演会・研修会などの講師を務める。厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」改定に関する研究会委員。
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