社会医療法人 誠光会 草津総合病院(滋賀県草津市)産婦人科・周産期センター長インタビュー

何かあったときの対応力

草津総合病院の正面から
草津総合病院の北側

東京ドームと同じ広大な敷地面積を有する草津総合病院には、看護専門学校が隣接しており、近隣には介護老人保健施設もあります。救急医療体制を敷き、高度医療を提供しているだけでなく、災害対策にも取り組み、季節の催し物をおこなうなど、人口増加地区である草津市とその周辺地域をサポートしています。総合病院のなかで、最近産婦人科病棟をリニューアルした副院長兼周産期センター長の卜部 諭先生に話を伺いました。

副院長兼周産期センター長の卜部 諭先生

卜部先生「草津総合病院の産婦人科では、婦人科、産科を7名の医師が対応しています。婦人科では腹腔鏡下手術の実績が多いのですが、それだけでなく若年期の月経不順や子宮筋腫、がんなども診させていただいています。そして、そのような方の妊娠・出産、更年期までトータルな対応をしていることが特徴です。

通常、お産の99%以上の方が何のトラブルもなく無事出産します。しかし、何かあったときには一分一秒を争うことになります。高齢出産の場合にはそのリスクが高まります。草津総合病院であれば、医師、スタッフ、そして他の診療科との連携できているので、早期に対応が可能です。これは、どこでお産をするか決めるときに、大事な要素だと考えております」

産婦人科病棟のエントランス
ラウンジ
それぞれ内装が異なった個室
お部屋にはアメニティーも完備
ご家族とも一緒に過ごせるLDR

提供するサービスはクリニックレベルのクオリティ

お祝い膳はシェフ特製メニューでご提供

卜部先生「ただ、一般的に総合病院でのお産と考えると、暗く狭くごはんがおいしくないというイメージがありますが、草津総合病院では患者さんが入院中、快適にお過ごしいただけるようクリニックレベルのクオリティにしました。

お食事は産婦人科用に特別に用意したメニューです。出産後には、みなさんにお祝い膳をご用意しています。また、デラックスプランではご家族の方もお祝い膳を召し上がれ、お部屋でご家族とゆっくりと過ごしていただけます。また、退院後に有名フランス料理店等でのペアお食事券もご用意しています。

そのほか、お産の前後で不安をなくし楽しんでいただけるように、マザークラス、アロママッサージ、産後2週間健診、育児サークルなどがあります。また、産後ケア、ベビーマッサージなどを取り入れる予定ですので、積極的にご参加いただきたいと思っています」

数々の腹腔鏡下手術をする手術室

安全第一。そして自分が出産を経験してから産婦さんへの接し方が変わった

周産期センター 産婦人科 統括部長の卜部優子先生

卜部 諭先生には医療面・サービス面について伺いましたが、奥様であり、草津総合病院の産婦人科医でもある卜部優子先生にもお話を伺ってきました。

卜部(優)先生「今は高校生と中学生の子どもが2人いますが、2人とも夫に取り上げてもらいました。出産するまでは、陣痛が痛いと訴える患者さんに対し、厳しく指導してきましたが、いざ自分が経験したら陣痛は痛い! びっくりするぐらい痛い! これは男性ではわからないですよ。それを受け入れなきゃいけないのがお産なんです。

なので、それ以来、時には患者さんに厳しく言うこともありますが、それよりも『私もそうだった。よくわかりますよ。こういうふうにしていったらかわいい赤ちゃんに会えるので、こうやっていきましょう』という前向きで具体的なアドバイスをするようになりました。

実は私が産婦人科医を目指したきっかけは、母親が婦人科系の手術をしたときの担当医なんです。その女医さんは女性の体を知っていて、いつも笑いながら対応してくれて相談することも恥ずかしくありませんでした。とても信頼が置けて安心できる方だったのでそういう女医を目指そうと。自分がお産を経験してから、そのときの女医のようになれたかな……いや、まだまだかなと思っています」

卜部(優)先生「お産は不安な状況を取り除いた上で、安全が第一です。草津総合病院は、スタッフ間や横のつながりをとても大切にしています。そして、それぞれの役職、年齢のスタッフの意見を取り入れるようにして、常に最高な状態を目指しています。看護専門学校もありますし、若いスタッフや後輩の育成にも力を入れています。

医療提供をしている立場からすると、『この病院でよかった』と言っていただけることが最高の褒め言葉だと思います。そして、患者さんと医療者側の気持ちが一致したときが最高な状態だと思います。それを実行するために、我々も努力していきますし、ぜひ患者さんにも、心配なことがあれば気軽に相談してもらいたいと思います」

スタッフもいつも笑顔
正面からみた草津総合病院
エントランス

今回の取材でお会いした卜部先生夫妻は、総合病院の中で、地域と一体となってお産をしっかりとサポートしていこうという強い思いを感じることができました。晩婚化・晩産化に伴い、これから子育てと同時に両親の面倒をみるケースも増えてきます。その場合に、レスパイト入院というおじいちゃん、おばあちゃんの面倒をみていく仕組みも充実させているとのこと。

また、お会いするスタッフさんもみなさん笑顔で接していただき、居心地がいいという表現がぴったりの産婦人科でした。普段からスタッフ同士でのコミュニケーションが活発なことが伺えます。安心でハード面、ソフト面もしっかりした草津総合病院を訪問をしてみてはいかがでしょうか。

ベビーカレンダー編集部


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