うえむら病院(沖縄県中頭郡)院長インタビュー
カテゴリー│インタビュー 2017/05/10 12:00

院長としての取り組み

うえむら病院の外観。新しく、大きな建物が目印です
院長の上村 哲先生

うえむら病院は、約2年前、沖縄市内から中城村字南上原に移転、建物も新しく建て替えられました。移設されてからも大変順調なうえむら病院での取り組みについて、上村 哲院長に伺いました。

「うえむら病院は、50年ぐらい前に先代の父が沖縄市で開業しました。2007年に先代から引き継ぎ、私が院長になって10年ぐらいになります。最初は先代のやり方を学んでいたのですが、5年前からは院長として自分なりに病院をよくしていこうと取り組んできました」

「いちばんのイベントは、病院の移転ですかね。5年ぐらい前から構想をしていたのですが、最適な土地を紹介していただいたのがきっかけで移転を決めて、その後は一気に進めていきました」

「以前は北に10kmほどの沖縄市内に病院があったのですが、現在病院がある中城村もいい環境だと思います。アクセスもよく、20代〜30代の方も多く住んでいらっしゃいます。中城村が、学校や病院、商業施設などを充実させて、子育てをしやすい環境づくりをしているところがとてもよかったです」

病院の海側は小高い丘の上になっていて、絶景のオーシャンビュー

「新しい病院になってからの自慢のひとつに、海を見渡せる景色があります。6月には海が一段ときれいな青色になり、まさに絶景です」

「うえむら病院のベッド数は60床で、完全個室です。設置しているベッドや設備にもこだわっています。昨年の出産数は1,200件になり、おかげさまで患者さんにご満足いただけるサービスを提供できているのではないかと思います」

”母子ともに健康に退院する”ことがポリシー

「“母児ともに健康に退院する”。これがうえむら病院のポリシーなんです。スタッフ一人ひとりが、しっかり患者さんを診ていくことを原則にして取り組んでいます」

「そのひとつとして、早産に対する早期取り組みに力を入れています。沖縄県固有の産科における問題として、“早産が日本でいちばん多い”ということがあげられます。以前働いていた公立病院でも早産が多いという状況でした。そのときから、妊婦健診などで妊婦さんを診ている一般的な産院の取り組み次第では、早産で生まれてくる赤ちゃんの数を減らすことができると考えていました」

「そこで、うえむら病院が取り組んだことは、とにかく妊婦健診のたびにチェックすることです。ポイント、ポイントを決めて、経過を入念にチェックしています。ちょっとした早産の兆候がある場合、予防的に入院をしていただくこともあります。早産が増えて、ママも赤ちゃんも大変になるぐらいなら、予防入院をしていただいたほうがいいと思っています」

特別病室にはたたみもあり、ご家族で過ごせます

「また、妊婦健診にきちんと来ないということも、早産になる原因のひとつなのではないかと考えられます。適切な対処をするためにも、きちんと妊婦健診に来てもらいたいと思います」

「私が院長になってから、ここ10年間の早産と正常分娩のデータを取り続けています。3年前からうえむら病院での早産児の出生が3%以下になり、取り組みの成果を実感しています」

一般個室もおしゃれで広い。天井も高く、高級ホテル並

「当院のスタッフは優秀な人材が揃っていますが、さらなるレベルの向上のために、外部の研修や講演会にもどんどん参加してもらっています。母児ともに健康に退院するために、ポイント、ポイントでの入念なチェックを重ね、少しでもおかしいと思ったら、どんな場面でも適切な対応をしていくこと。そのために、スタッフ一同が全力で対応していくことが当院のポリシーです」

不妊外来も評判

不妊外来(リプロセンター)は産科とは別の入り口
不妊外来の待合室は広く、開放的。それでもいつも満員になるとのこと

「以前勤めていた病院では不妊治療を担当していたこともあり国内留学をして不妊治療の技術を学び、経験を積んできました。うえむら病院で不妊外来を10年ぐらい前に開始して以来、現在も私が90%程度、不妊治療の担当をしています」

上村院長の研究テーマが「40才代の妊娠」ということもあり、不妊治療にも力をいれていらっしゃる様子が伺えました。沖縄の新しい生殖、産科医療に今後も期待しています。

患者さんと病院が一緒にお産に取り組める環境づくりを

「最近の患者さんはよく勉強して来られる方もいれば、すべて病院におまかせという方もいらっしゃいます。理想をいえば、患者さんにはある程度のお産の知識を得ていただき、うえむら病院の方針もご理解いただいて、病院も患者さんも納得いったうえで、一緒にお産に取り組んでいきたいと思っています」

「両親教室、妊娠中の学級をたくさん実施していますので、わからないことは遠慮なく聞いていただきたいですね。また、うえむら病院には小児科もあります。妊娠中から出産、育児期のケアもすべて担当させていただくことで、より質の高い医療・サービスを継続して提供させていただいています」

「生まれたときの体重が2,000gぐらいの比較的軽度の早産児は、沖縄県内では年間で20人ぐらい生まれています。将来的には、比較的軽度の早産児を自分たちで診ることができるように、小児科の医師を充実させたいと思っています。ぜひ、うえむら病院で腕を磨きたいというドクター、スタッフの方々もお待ちしています」

産婦人科外来待合室も明るく、広く、キッズスペースも完備
小児科外来待合室は隔離室完備のうえ、クッション床でした
小児科外来待合室にあるキッズスペースの壁は、落書きが自由にできる仕様
ナースステーション
各種教室を実施するマミースタジオ

うえむら病院では、5年ぐらい前から患者さんの食事にも力を入れているとのこと。栄養科のメンバーが原材料から見た目まで、こだわり抜いてつくった食事を提供していました。

クックパッドベビー編集部


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