うえむら病院(沖縄県中頭郡)産院ごはん

5階のカフェレストランでくつろいでいただく

窓から見える中城湾。右に久高島、左に津堅島が見える絶景です

うえむら病院に20年以上勤務している當山主任は、数え切れないぐらいある産院ごはんのメニューを1人で考案している総責任者とのこと。笑顔が絶えず、楽しそうに、たくさんのことをお話してくださいました。當山主任のお人柄か、職場もたいへん明るいムードで、チームワークもバッチリ。その當山主任と栄養課の方々に、うえむら病院が提供する産院ごはんのこだわりを伺いました。

「momo café」にて、栄養指導や産院ごはんのことを語られる當山主任

當山さん「うえむら病院では、入院患者さんのためのお食事を毎日40〜60食、スタッフ10人で提供しています。うえむら病院で働き始めてから、20年以上、提供するお食事の責任者として献立を考えています。数え切れないぐらいのレシピ、献立を考案してきました。

献立づくりで、とくに気を付けているところは、見た目、色あい、バランスです。もともと味が濃い料理が好きではないこともあって、提供している産院ごはんはほとんど薄味ですが、しっかりとおいしさを感じていただける工夫をしています。また、バランスよく、飽きがこないようにするために、品数も多めにお出しするようにしています」

今日の患者さん向けの晩ごはん

當山さん「また、食中毒やアレルギーなど、食の安心・安全は当然のことながら、食材は産地にこだわって、仕入れをさせていただいています。野菜は、地元のできるだけ病院からの距離が近いものを選んでいますよ。『退院して家に帰ってからも、うえむら病院の食事を参考に料理をしたいと思います!』と、患者さんに言ってもらえるようになりたいですね。院長の上村先生からも、いつもためになるアドバイスをいただいて献立に生かしています」

だれでも利用できるカフェも大人気!

カフェのランチメニュー 豆腐ハンバーグがメインの「ヘルシー定食」

當山さん「新しい病院に移転してからのうえむら病院の特徴は、最上階の5階にあるカフェレストラン『momo café』でお料理とスイーツを提供していることです。ここで提供しているスイーツは、入院患者さん向けにも3時のおやつとしてお出ししているのですが、ご好評をいただいています。

momo caféには、入院患者さん以外にも、お見舞いの方やご近所の方など、たくさんの方々にお越しいただいています」

カフェのランチメニュー ひき肉とレバーが入ったドライカレー「鉄分たっぷり定食」
母乳が出るよう願って名付けた名物ランチ おっぱい×パンの「おっぱん定食」    

1個150円のスイーツは、すべて手作りの一流品!

ショーケースにはたくさんのスイーツが並んでいます。すべて1個150円!
さまざまな種類のスイーツがあり、どれもとてもおいしそう!

momo caféの一角には、スイーツがたくさん並んでいます。すべて、専任のパティシエが毎日手作りで提供しているとのこと。

取材時にいくつもスイーツをいただいたのですが、どれも本格的で最高においしかったです。取材日のスイーツは、しっとり系の甘さ控えめな味が特徴で、女性に好まれるものばかりでした。パティシエの眞喜志康史さんにおいしさの秘訣を伺ってきました。

スイーツ担当の眞喜志康史(まきしやすふみ)さん

眞喜志さん「私は、うえむら病院にきて4年になります。それまでは、ケーキを作って販売していましたが、病院のカフェでケーキを提供するという話を聞き、ご縁があってmomo caféの専属パティシエになりました。

最初は、患者さんの誕生日やイベントでのケーキを作っていましたが、だんだんと私のケーキが評判になり、院内でも認められていきました。おかげさまで、新しい病院になってからは、毎日ケーキを作らせていただいています」

眞喜志さん「私はしっとり系のケーキが好きなので、ややしっとりとした食感が特徴で、いくつでも食べられるような甘さ控えめのケーキを作っています。毎日7種類ぐらいのスイーツを揃えていますが、お昼ごろに売り切れることもありますので、早めにお越しいただければと思います。

最近は近所にお住まいの方々が、ご自宅用やお土産用に10個単位でお買上げいただくことも増えてきました。口コミのおかげで、気軽にお店に寄ってくださるお客さまが増えてきていますね」

月に一度のケーキビュッフェも大人気!(※ 2017年10月よりケーキビュッフェの内容が変更になりました。)

眞喜志さん「また、月1回、15時ころに行われるのが、入院患者さんへの無料のケーキビュッフェです。8種類のケーキから1人3個までお好きなケーキを選ぶことができます。

私にとって、患者さんやご近所の方から『食事もおやつもとってもおいしかった』というお手紙をいただいたり、『この前食べたケーキ、おいしかったわ!』とケーキを購入する際に声をかけていただけることが本当にうれしいですね。もっともっと工夫をして、ほかでは食べられないケーキをどんどん生み出して、うえむら病院の知名度を上げていきたいです」

管理栄養士 宮城優子さん

當山主任と一緒に、栄養指導や母親学級などで患者さんへの指導をしつつ、産院ごはんやカフェの食材の仕入れなどを幅広く担当している、管理栄養士の宮城優子さんにもお話を伺いました。

宮城さん「入院患者さんへの無料のケーキビュッフェですが、患者さんがよろこぶのではないかと思い、私が院長に提案して実現させていただきました。うえむら病院のスタッフ全員で、患者さんのための食事のこと、患者さんが満足いく入院生活のことを考えています。チームワークも本当にいいですよ」

上村院長と栄養課のメンバーは和気あいあいとしていてチームワークは抜群

宮城さん「うえむら病院では、妊婦さん向けに栄養指導もしています。基本的な理想がある栄養指導を、一人ひとりの患者さんのライフスタイルや体調に合わせ、カスタマイズして提案しています。たとえば、お料理が苦手な人にはお惣菜の買い方やレトルト食品の使い方など、具体的な内容を指導に組み入れています。

また、入院されている患者さんも、つわりの方や切迫流産の方など、さまざまな症状の方がいらっしゃいます。患者さんそれぞれのご希望や体調に合わせて、その方々の食べられるものを特別対応することもあります」

ぜひ、うえむら病院の食のこだわりと絶景を体験しに、5階の「momo café」に訪れてみてはいかがでしょうか?スタッフのみなさんが笑顔で迎えてくださいますよ。

ベビーカレンダー編集部


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