イワサクリニック(大阪府枚方市)院長インタビュー
答えがひとつではないのが産婦人科
「前院長でもある岩浅義彦理事長は『全ての患者様にはVIP待遇を受ける権利がある』と病院の理念を掲げていますが、私自身は、それに加えて患者様一人ひとりに合わせた最適な医療を提供したいと考えています。
もともと私は女性ヘルスケアが専門で、更年期や思春期のホルモン療法などを中心におこなってきました。婦人科の病気は、癌や感染症などのように病巣があるわけではなく、ホルモンバランスが崩れているなどの機能的疾患がほとんどなんです。更年期障害や月経前緊張症の治療であれば、ホルモン治療、漢方薬、鎮痛剤、状況によっては経過観察など、選択肢はたくさんあります。
患者様はそれぞれ年齢や体格、家庭状況、お仕事など、さまざまな事情が違うわけですから、病名は同じであっても治療法が異なって当然だと思います。ほかの科と違って患者さんの状況に合わせたいろいろな治療方法を提示できるというのが産科・婦人科の特徴だと思います。
妊娠は病気ではないですが、こと分娩に関しては、まずお母さんと赤ちゃんの安全が第一優先です。お母さんと赤ちゃんの安全を確保できれば、患者様のご希望になるべく沿いたいという思いです。ですので患者様の意見やご希望を聞く時間はしっかり設けています」
お母さんと赤ちゃんの安全が第一優先
「お母さんと赤ちゃんの安全が第一優先というのは、前院長のころから変わっていません。お母さんに元気な赤ちゃんを抱いて帰っていただくというのが一番ですし、幸いなことに30年以上大きな事故を起こすことなくきています。
イワサクリニックは経験豊富な常勤医師が複数います。そして、麻酔科医も昼夜問わず連携可能な体制にしているので、余程の場合でない限り、大きい病院に搬送せず院内で帝王切開ができます。
時に帝王切開が多いと指摘されることもありますが、基本は自然分娩です。お母さんと赤ちゃんの安全性を追求した結果、硬膜外麻酔による無痛分娩はおこなっていません」
充実のサービス!ママ友作りのサポートも!
「イワサクリニックのサービス面については、『ほかの産院がおこなっていないサービスを提供していきたいな』という想いがあるんですよね。
イワサクリニックでおこなっているサービスは、プロのカメラマンによる撮影会、育児サークルわくわく、母親教室と両親教室、プレパパプレママ教室、マタニティヨガ、ソフロ・ラマーズ法、マタニティ整体やエステなどがあります。
「育児サークルわくわく」は、月一で開いています。最近ではお母さん同士の横のつながりが形成しづらいという状況があるので、同じくらいの月齢のお子さまを持つお母さんたちにママ友を作っていただこうという産院主催の集まりです。このサークルには助産師も参加しています。
マタニティ整体をおこなっている産院は珍しいと思います。妊娠中は腰痛や股関節痛に悩まされる方も多いので、骨盤ケアリストという資格を持った助産師が妊婦整体をおこなっています。
骨盤ケアリストの資格は助産師から資格を取りたいと言ってくれました。正直、妊婦さんの腰痛などに対して、産婦人科医は赤ちゃんに影響のない湿布薬を処方するくらいしかできないですからね。希望される方が増えています。」
今後は産後ケアを充実させたい
「今までは赤ちゃんを産んで1カ月経ったら終わりというのが産婦人科のスタイルだったと思うんですけど、これからは、産後ケアに力を入れたいですね。昨今、産後うつが注目されていますよね。ですので、一カ月健診や赤ちゃんの予防接種などで来院されたときに、体の調子や母乳育児の状況、うつ傾向がないかなど、赤ちゃんだけでなくお母さんの状態も見てあげたいと思っています。
京都などでは、地方自治体が主体となって産後うつの健診などが制度化されているそうです。大阪も近年中にそのような取り組みが始まるかもしれませんが、それに先んじてやっていければと。お母さん同士の横のつながりが作りにくい現代だからこそ、産院として手助けしたいと思っています」
目指すは産婦人科のコンビニ
「妊婦さんに限らず、女性の疾患全般を診てあげられるようになりたいです。大きな病院がデパートだとしたら、イワサクリニックは月経不順、更年期障害、子宮脱の方など、思春期から老年期まで女性の一生涯を通じて幅広く対応できて、気軽に立ち寄れるコンビニエンスストアのような医院を目指しています。
イワサクリニックは働いている方でも気軽に受診しやすいように、平日は夜8時まで診察しています。そして、まだ完全には実施できていないのですが、婦人科外来、特殊外来、妊婦健診、更年期、不妊症など、患者さんの受診目的に分けて、なるべく待ち時間がかからないように外来のシステムを変えていければと考えています。
今後は、漢方薬を用いた治療や子宮脱の手術などもおこないたいです。そして不妊治療も充実させたいと思っています」
患者さんへのメッセージ
「産婦人科って行きにくいイメージですが、コンビニエンスストアに行く感覚で、気軽に来てほしいですね。大きな病気でなければ何でも相談に乗れると思うので。
水曜日と土曜日は非常勤で女性医師がいます。私も患者様には優しく接しているつもりですが、やはり同性に診てもらいたい方も多いと思います。必要でなければ無理に内診もしないですし、なるべく患者様の希望に沿うことができればと思っています。敷居を低く、間口を広く、お互いに変に忖度しないよう、何でも聞いてほしいですし、答えたいですね」
イワサクリニックは徹底した「安全」の上に、医療もサービスもたくさんの選択肢が用意されています。その中で、患者様の話を聞いて、一人ひとりに最適な提案をしてくれます。ぜひ自分に合った医療、サービスをイワサクリニックで見つけてみてはいかがでしょうか?