北原産婦人科(千葉県船橋市)産院ごはん
「おいしくて飽きのこないお家ごはん」がテーマ
ある日のお夕食
- 揚げ鱈の梅あんかけ
- 季節の炊き合わせ
- 柿とマスカットの白和え
- かぶのお味噌汁
- ごはん
北原産婦人科の産院ごはんのメニューは、主に和食が中心。そこに中華、洋食、エスニックなどの要素も取り入れ、夕ごはんには週2回、新作メニューも盛り込み、飽きのこないメニューとなっています。食べた瞬間、「ほっ」と安心するようなおいしさが、北原産婦人科の産院ごはんの特徴です。
心のこもった食事作りを心がけています
北原産婦人科の産院ごはんのコンセプト
- 栄養バランスのいい食事
- 季節が感じられる信頼のある食材
- 手触りのいいオリジナル食器
- 家族のためにごはんを作り続けてきたスタッフが手がけること
「北原産婦人科では、4つのコンセプトのもと産院ごはんを提供しています。そこには私たちの“体にやさしいごはんのための手間ひまは惜しまない”との思いが込められています。常に最新の食事摂取基準に基づき、バランスのいい食事を作ることで、おなかいっぱい食べても妊娠中や産後の適正体重が維持でき、体調や肌の調子、お通じのよさも実感していただいています。お母さんたち自身が、食事を通して体調のよさを実感することで、退院後、お家に帰ってもマネしたくなるようなメニュー作りを心がけています」
「また、季節が感じられる食材を取り入れることにもこだわっています。食材の仕入れ先は、先代院長の時代からお付き合いがあり、信頼を寄せている地元商店街のお肉屋さんやお魚屋さん、お米屋さん。東日本大震災のときは、地域一丸となって危機を乗り越えました。『妊婦さんのために食材を確保しておくから!』と、地元のみなさんにご協力いただき、北原産婦人科がたくさんの方々に支えられていることに気付きました」
「“おいしい料理が素敵な食器に盛り付けられていたら、さらに豊かな気持ちになるのではないか”というのも当院の食事に対する考えのひとつです。その思いのもと、提供するごはんの食器にもこだわっています。手触りがよく、食事の温かさが感じられるような、素朴で使いやすいオリジナル食器を陶芸家や木工作家の方々に作っていただきました。患者さんからも、『ごはんの温かさが食器を通してさらに感じられる』ととても評判なんです」
「北原産婦人科の産院ごはんを手がけるのは、出産・子育てを経験し、家族のためにごはんを作り続けてきたお母さんたち。家族が体調の悪いとき、悲しいときでも、自然に元気が出るようなごはんを出せる。そんな方々がここで働いていることも、当院の自慢なんです!患者さんからも、『お料理がとってもおいしかった!家に帰ったらマネして作りたいのでレシピを教えてください!』といった声をいただくこともあります。そんな患者さんとのやりとりがとてもうれしく、励みになっています」
患者さん「一人ひとり」に合わせた個別対応
「当院では、“食事は人を幸せにする大切な時間”という思いがあり、入院時に『食事についてのアンケート』を実施しています。患者さんのアレルギーはもちろん、好き嫌いや好みの調理方法についてもお伺いして、患者さんに合わせたごはん作りをしております。ごはんを下げるときに患者さんが残している量も確認して、体調のすぐれない患者さんには食べられそうなものをお伺いして対応しています。また、とくに入院期間の長い方には、食べたいものをお伺いして、通常メニューとは別に個別でお作りするようにしています」
「患者さんの体調や気分に合わせて食事を提供することで、患者さんからは『体調を気にしてくれてうれしかった』『食欲がなかったのですが、ここのごはんを食べているうちに食欲が湧いてきた!』と、よろこびの声をいただいています。患者さんからいただいたお手紙は本当にうれしいですね。これからの励みになります。患者さんのご意見から、もっとおいしい産院ごはんを作るための気付きをいただくこともたくさんあります」
「お祝いの心」をプレゼント
「新しい命の誕生を心から祝福し、退院時にはお祝い膳と祝贈答の品をご用意させていただきます。『お母さんお疲れさまでした』という気持ちと、『赤ちゃんがすくすくと丈夫に育ちますように』という想いを込めて」
お祝い膳
「お祝い膳は、出産のお祝いとして提供している食事です。1人目だけでなく、2人目、3人目と当院を選んでいただくことも多いのですが、そんなリピーターの方にも飽きさせない工夫がされています」
お祝いの心
「お祝い膳に添えられている箸袋は、スタッフが折形を習得し、一つひとつ心を込めて丁寧に折りあげています」
祝菓子
祝贈答
「いくつかあるプレゼントから、おひとつ選んでいただいていますが、そのなかでもいちばん人気のあるのが、木工作家が作る『北原オリジナルお子さま箸』です」
細かい気遣いがたくさんある北原産婦人科
「3時のおやつは、『健康的で体にやさしいおやつ』というコンセプトでお作りしています。1日の摂取エネルギーに影響がないよう、『150kcal以内』で手作りしています。『豆腐白玉だんご』は、お豆腐で練り上げて作ります。不足しがちな豆製品の栄養がとれる、こだわりのおやつです」
お子さまも一緒に入院するときの「子ども膳」
「女性の心と体にやさしいごはん」を作ることにこだわり続ける
「母乳育児を推奨している当院の食事は、栄養バランスを考慮したうえで、女性の心と体にやさしいメニューを心がけています。当院の食事が、ご自宅に戻られてからの食事作りを見直すきっかけになってほしいという院長の思いをスタッフ一丸となって作り上げています。北原産婦人科の食事を通して、今後のみなさんの食生活に役立たせていただけたらと願っています」