北村医院(神奈川県川崎市中原区)産院ごはん

当院の産院ごはんのこだわりは「トレンド」!

終始笑顔でお話してくださった、管理栄養士の古内久美子さん

古内さん「私は患者さんの栄養指導を行いながら、産院ごはんを担当しています。当院の産院ごはんの特徴は、『トレンド』を取り入れること。当院では、初産婦さんに6日間入院していただいているのですが、その間にいろいろなものを食べていただきたいんですね。そのキーワードが『トレンド』。テレビなどで出てくるより前に“話題の食”を察知して、メニューに取り入れているんです。たとえば、スーパーフードが流行する前には、ココナッツオイルを使ったドレッシングやパンケーキ、チアシードを料理に取り入れました。『スーパーフードは知っているけれど、まだ食べたことがない』という患者さんが多かったのですが、退院後の患者さんからは『とってもおいしかった!自分でもスーパーフードを買って料理に取り入れています』という、よろこびの声をいただきました。そんなうれしい患者さんの声も、だんだんと増えてきました!」

毎食が「お祝い膳」のような驚きと感動を

毎日の3食とおやつの調理、盛り付け、提供を取り仕切っている責任者の松井春江さん

松井さん「トレンドのものを取り入れること以外には、料理の見栄えにもこだわってます。試作メニューの段階で見栄えが盛り上がらないものは、すぐに見直します。料理が出てきて、患者さんに『わー!』と驚いていただけるような見栄えになるまでこだわります。トレンドと見栄えを両方兼ね備えた北村医院の産院ごはんは、まさに毎日の食事が驚きと感動に満ちた『お祝い膳』なんです。ふだんご自宅で食べられるような料理ではなく、『ここでしか食べられない食事』となるように、心を込めてご提供しています」

取材日のbreakfastのテーマは「冬の朝のイメージ」

松井さん「食材の仕入れ先は決まっていますが、季節感をプラスしたいときは自ら商店街を探し歩いて仕入れてきます。最近では、私生活の買い物のときも、患者さんへどんな産院ごはんをご提供しようか、考えている時間がとても楽しいですね。スタッフ同士でも、外で食べたランチの盛り付け写真を見せ合いっこして盛り上がっていますよ。この季節感へのこだわりは、自分が昔、出産時の入院生活で、三度の食事が唯一の楽しみだったことからきています。あまり外に出られないので、ちょっとした料理の季節感がとってもうれしかった。そんな思い出が今でも強烈に残っています。五感が満たされ、記憶に残ってあとで思い出すような料理を食べていただきたいんです」

松井さん「たとえば、今日のbreakfastは『冬の朝のイメージ』を献立にしています。今日は甘さ控えめのカルボナーラフレンチトーストですが、キャラメル風味だったり、チョコレート風味だったりと、季節感が出るように工夫をしています。また、トマトクリームのチャウダーは、食べごたえもあって、冬らしい季節を感じられる一品として好評です」

取材日のランチ

松井さん「今日のランチは、ホッとするような和食です。メニューは、ひとくちヒレカツ、魚の焼きもの、卯の花、だし巻、きゅうりと仙台麩の酢のもの、五目ごはん、漬物、粕汁、甘味。栄養バランスも考慮したメニューを心がけました。ひとくちヒレカツには、季節感やトレンディーを取り入れた特製ソースを添えました」

取材日のディナー

松井さん「今日のディナーは、牛ヒレ肉のステーキ、オードブル、サラダ、パン、デザート。おもてなしディナーとして、ちょっとおしゃれなフルコースを提供させていただいています。また、料理がさらに引き立つように、お皿にもこだわっています。料理に合ったさまざまなお皿を使って、料理とともに楽しんでいただけるようにしています」

上のお子さんにはこだわりのプレートをご用意

北村医院のおやつは「ママ会」でも大人気!

今日のおやつ

松井さん「当院では、患者さんに毎日おやつもお出ししています。おやつの時間を楽しみにされている患者さんも多いですね。また、退院後のお母さん方に集まっていただく『赤ちゃん同窓会』というサークルを病院主催で開催しています。また、『赤ちゃん同窓会』で知り合って仲よくなったママ同士で集まる『ママ会』という会も。当院のラウンジにお越しいただき、おやつをご提供している『ママ会』はとくに大人気です。週2回の『ママ会』では、ラウンジにいつもより多くの人が集まってとっても盛り上がるんです!」

どうせ食べるなら、おいしくて栄養満点のほうがいい!

古内さん「患者さんに栄養指導をしながら感じることですが、食に関する情報が溢れている今、間違った情報に惑わされないようにしてもらいたいなと思っています。管理栄養士は、根拠のある情報をもとに指導をしています。

妊婦さんになって、病院に来る回数が増える時期は、正しい知識を身につけるチャンスなので、食事や栄養のことをもっともっと聞いてもらいたい。赤ちゃんや小さな子どもは自分で食べ物を買ったり、料理を作ることはできないですよね。ご両親が用意したものしか食べることができないので、より強く思います。

ただ、まじめな妊婦さんはまっすぐに対応しがちなので、ぜひ楽しく食べることも忘れないでもらいたいです。どうせ食べるなら楽しく、どうせ食べるなら栄養があるものを食べたほうがいいですよね。ぜひ、妊娠中にこそ、食事に気を使いながら、楽しく食事をしていただきたいと思っています」

ベビーカレンダー編集部


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