【助産師監修】ベルト式抱っこひもの正しい装着方法
ベルトで締めるタイプの抱っこひもを使っている場面を街中でよく見かけますが、赤ちゃんが正しい姿勢で入っていないことが多くあります。抱っこひもの正しい装着方法を知っておきましょう。 腰や肩がびっくりするほど楽になりますよ!
- 【目次】
- ・抱っこひもの装着方法
- ・正しく装着するためのポイントをチェック!
- ・赤ちゃんを正しく抱っこできていないと…?
- 監修者:助産師 宮川めぐみ
抱っこひもの装着方法
1.赤ちゃんが乗っても重さで下がらないように、苦しくない程度にベルトを締めます。このとき、ベルトがウエストの一番細い部分(肋骨のすぐ下あたり)にくるようにしましょう。鏡で横から見て、ベルトが床に対して平行になっていればOKです。
2.赤ちゃんを中に置き、安全ベルトを締めます。
3.赤ちゃんを抱っこひもごと持ち上げ、背当ての部分を真上に引き上げながら揺らします。こうすることで、おしりがしっかり底にはまって安定します。
4.肩ひもをママの両肩にかけ、背中のアジャスターを留めたらサイドのベルトで長さ調節をします。このとき、背中のベルトが肩甲骨のあたりに来るといいでしょう。
5.布と赤ちゃんの背中の間に手を入れ、赤ちゃんのおしりの穴がママの方に向くイメージで腰からおしりが丸くなるようにように姿勢を整えます(膝がお尻より高くなるように)。
6.サイドのベルトにゆるみがないかどうかもチェックしておきましょう。
7.日よけがいらない場合はくるくる巻いて枕代わりに。
8.赤ちゃんの体勢や位置が、基本抱っこ(コアラ抱っこ)のときと同じようになっていれば完成です!
正しく装着するためのポイントをチェック!
●正しい姿勢で入っていることで腰や肩が劇的に楽になります
●腰からおしりが丸くなるようにように姿勢を整えてあげましょう
●赤ちゃんの頭はママが屈まずにキスできる高さに
赤ちゃんを正しく抱っこできていないと…?
●赤ちゃんが反り返った姿勢のままになってしまうので、落ち着きません
●ママ(パパ)にしがみつくことができません
●ママ(パパ)への負担が大きく、肩こり・腰痛を引き起こします
身体への負担を軽減することで、赤ちゃんと一緒のお出かけの機会も自然と増えるはずです。抱っこひもが辛いとお悩みの方、そうでない方も、鏡の前に立ってみて、正しく装着できているかどうか見直してみましょう。
監修者:助産師・特定非営利活動法人だっことおんぶの研究所認定 ベビーウェアリングコンシェルジュ※ 宮川めぐみ
2001年京都第二赤十字看護専門学校卒業、2002年国立病院東京医療センター附属東が丘看護助産学校助産学科卒業。産科病棟にて約12年間助産師として勤務し、多くの妊産婦、褥婦、新生児のケアに関わる。現在は個人で東京23区内で新生児訪問、母乳育児相談を中心に母子のケアに携わる。
※ベビーウェアリングコンシェルジュとは、親子ともに安全で快適な抱っこやおんぶを指導します。素手だけでなく、各種道具(子守帯)を使っても実現できるように指導できる技術を有しており、専門の教育を受けた者です。世界中には60以上のベビーウェアリング・スクールが開設されています。日本ではだっことおんぶの研究所が主催する養成講座のみがベビーウェアリング・スクールとしてカウントされています。