おたふくと水ぼうそう予防接種の免疫期間は?

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育児のQ&A

おたふくと水ぼうそう予防接種の免疫期間は?

1歳1ヶ月の子がいます。おたふく風邪と水ぼうそうの予防接種を受けようか、どうしようか迷っています。予防接種を受けても10年くらいで免疫が切れてしまい、大きくなってからかかってしまう方が大変なので、自然に感染した方がいいという話を聞いたからです。
しかし、おたふく風邪に感染した場合、男の子だと「重度の場合には精子がなくなってしまったり、耳に障害が残ったりすることもあるから受けた方がいい」とも聞きました。このように、さまざまな情報があるために迷ってしまいます。
また予防接種を受けた場合、10年後に免疫が残っているかどうか、調べた方がいいのでしょうか? 先生のご意見を聞かせてください。

 

予防接種への見解については、医師の間でも微妙に意見が違っていますが、ここでは私の考えを申し上げます。結論から言うと、水ぼうそう、おたふくかぜのどちらも予防接種することをお勧めします。
水ぼうそうを軽い病気と捉えている方もいますが、重症になることもありますし、伝染力が強いため、家族のなかでかかっていない人がいると、必ずと言っていいほど移ってしまいます。かゆみがあるため、アトピー性皮膚炎の方はひどくなりがちです。また、水ぼうそうは治癒まで1週間くらいかかり、その間は登園、登校はできません。
水ぼうそうのワクチンを接種しても、発熱などの副反応はほとんどありませんが、他のワクチンほど効果が絶対的ではありません。接種しても、3割くらいはかかってしまいます。また、家族の中に水ぼうそう患者がいたり、幼稚園などで大流行していると、5割くらいはかかってしまいます。ただし、ワクチン接種している分、症状は非常に軽くすみます。
おたふくかぜは、ご質問の中にもあるように不妊の原因になったり、難聴や膵炎になったりするほか、髄膜炎の合併症になる可能性があります。したがって、予防接種は男の子も女の子もぜひ受けるようにしていただきたいです。
これらの予防接種は、「1回受ければ、免疫は一生もの」と言われてきましたが、最近の大学生を中心にした麻疹の流行からも分かるように、1回の接種だけでは年月とともに次第に抗体価が下がってきてしまうようです。なぜなら、本来その感染症の患者さんが周囲に適当にいれば、身体の免疫が刺激されて抗体価が上昇するはずなのに、まるっきりその病気のウイルスとの接触がない状態が続いていると、身体の免疫が刺激されず、抗体価が下がって発症しやすくなってしまうためです。
麻疹にかかると非常に重症になるため、撲滅が必要です。したがって、現在では2回の予防接種が勧奨されています。水ぼうそう、おたふくかぜのワクチンも「一生もの」とは言えませんが、今の日本では、麻疹に比べればそれなりに患者さんがいるため、適当に身体の免疫が刺激されている状況にあります。したがって、複数回のワクチン接種や抗体価検査の必要はないでしょう。
ちなみに、私たち医療の現場にいる者は、「自分を守る」また「他人に迷惑をかけない」という目的から、入職時にこれら感染症の既往歴調査と抗体価検査をし、抗体価が下がっている場合には再度のワクチン接種をしています。

質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。

監修者プロフィール


三石知左子(みついしちさこ)先生

東京女子医科大学母子総合医療センター講師などを経て、葛飾赤十字産院院長。

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