ケトン性低血糖症と診断され心配です

1歳5カ月の男の子です。先日、胃腸炎にかかり、夕飯を食べずに朝まで寝てしまいました。朝、ぐったりして動けなくなり、あわてて小児科を受診したところ、「ケトン性低血糖症」と診断され、すぐにチョコレートやジュースを与え、1時間ほどで回復しました。
「少し大きくなるまでは、夕飯をしっかり与えるように」と言われましたが、ムラ食いも始まり、あまり食べてくれないときもあります。また、胃腸炎などの体調不良により、食べられないこともあります。食べないときには、大好きなバナナを食べさせたりしていますが、あまり食べなかったときには、朝起きたときにとても心配になります。
食べてくれないときに、少量でも補給すれば低血糖を防げるような食べ物はありますか? また、将来的に何か病気にかかる心配はありますか?
 

「ケトン性低血糖症」は、1歳6カ月ごろから5歳ごろまでに認められる疾患で、この年齢の低血糖の原因として、最も多いものです。はっきりした原因は不明ですが、やせぎみの幼児が体調不良で夕食をとらずに寝てしまうことで飢餓状態となり、血糖値が下がって発症することが多いです。
短時間の飢餓状態であれば、肝臓に蓄えられているグリコーゲンが分解され、血糖が維持されるのですが、幼児は一般的にこのグリコーゲンの蓄えが少なく、そのうえ代謝が活発で、脳などでの血糖消費も盛んなため、グリコーゲンからの血糖の維持が厳しい状態になります。そうなると、体は体内のたんぱく質や脂肪を分解して糖を作り、血糖を保とうと反応しますが、この脂肪から糖を作るときに「ケトン体」というものが作り出され、尿や血液中に増加します。
症状には、元気がないという程度からけいれんや意識障害をもたらす程度まで、幅があります。治療には、飲食が可能であればジュースや砂糖水を飲ませたりして、糖分をとることです。飲めない場合には、点滴を行います。
このケトン性低血糖症は、頻度は少ないですが、内分泌や代謝の病気が原因で起こることがあります。診断されたときには、血液や尿検査が行われていると思いますし、通常は、内分泌・代謝疾患を鑑別診断するための検査も、あわせておこなわれていると思います。ケトン性低血糖症は、年齢とともに発症が減っていき、予後は良好です。

質問に対する答えは、あくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。

監修者プロフィール

三石知左子(みついしちさこ)先生

東京女子医科大学母子総合医療センター講師などを経て、葛飾赤十字産院院長。

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