乳児期にX線撮影をたくさん受けても大丈夫?

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育児のQ&A

乳児期にX線撮影をたくさん受けても大丈夫?

生後6カ月の娘は、生後半年の間ですでに4回、合計7~8枚のX線撮影を受けています。まず、股関節脱臼の疑いで2回撮影(オムツの上から1回、服の上から1回)しました。その後、尿路感染症で入院したときに撮影し、退院後、膀胱造影検査で何枚か撮っています。いずれも、プロテクターはしませんでした。
股関節については、1歳で再度X線撮影をする予定です。また、実家が遠方であるため、年に何回か飛行機にも乗る必要があり、空港でも撮影されます。
他の子たちより、かなり被ばくしているのではないかと心配です。また、病院での撮影は生殖器近くの位置に集中しているため、将来の妊娠への影響も気になっています。

 

乳幼児の股関節のレントゲン1枚撮影の放射線量は、約0.2mSv(ミリシーベルト)です。膀胱造影検査は1回につき、レントゲンを数枚撮るでしょうから、2~3mSv程度ではないでしょうか。
一時に大量の放射線を全身に受けて出る症状は、500mSvで血液中のリンパ球減少です。股関節のレントゲン撮影なら、一度に2、500回以上、膀胱造影検査なら166回以上実施しなければ、500mSvになりません。また、女性が生殖腺が被ばくして不妊になるのは、2、500~6、000mSvといわれています。
生殖器を被ばくから守るためには、プロテクターをした方がよいのですが、赤ちゃんは、プロテクターをするとじっとせずに動いてしまうため、股関節部とプロテクターが重なり、再撮影となる場合があります。そのため、動きの激しい赤ちゃんの場合は、プロテクターをせずに1回で終えた方が、結果的に被曝線量が減らせます。膀胱造影検査の場合は、プロテクターをすると検査部位が隠れてしまいます。
空港での人間が受けるセキュリティチェックは、金属探知機なので、人体には影響ありません。したがいまして、ご質問の赤ちゃんが受けられたX線検査での被ばく量では、心配はいらないでしょう。

質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。

監修者プロフィール


三石知左子(みついしちさこ)先生

東京女子医科大学母子総合医療センター講師などを経て、葛飾赤十字産院院長。

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