月経鎮痛薬の服用は妊娠に影響する?
社会人になってから月経前~月経中の痛みなどの症状ががひどく、月経開始の10日ほど前から、寒気や腹痛、軽い吐き気、またうつ気分が現れ、仕事がはかどらなくなります。月経開始初日になると、ひどいときには強い吐き気や頭痛、腹痛などがあります。特に、冷えやストレスが多いときにひどくなるように感じます。現在は、2年ほど前から婦人科で処方された漢方薬を服用しています。市販の鎮痛薬の服用もすすめられ、痛みがひどくなる月経開始の10日ほど前から飲み始め、月経中も1週間ほど服用しています。漢方薬を飲み始めてから随分良くなりましたが、痛みを軽減するために両者の薬の服用は続けていきたいと思っています。しかし、現在妊娠も考えており、鎮痛薬を服用し始める時期と妊娠可能期が重なってしまいます。妊娠できなかった場合、鎮痛薬の服用が遅れると月経痛がきつくなってしまうので、できれば飲み続けていきたいと思っていますが、大丈夫でしょうか?
ほとんどの女性は、月経前に何らかの体の変調を感じますが、日常生活に支障をきたすほどの症状は「月経前緊張症」(PMS)と言われます。月経の数日~10日ほど前から腹痛、乳房痛、頭痛、うつ症状、むくみ、イライラ、吐き気、嘔吐などさまざまな症状が出現します。月経開始と共になくなるとされていますが、実際には月経開始後にも、数日間続く人も多いです。また、仕事ができなくなるほどひどくなる人は、約3%ほどいると言われています。原因には、ホルモンが関係しているようです。排卵を抑制することでほぼ消滅することが多いですが、妊娠を考えているなら、治療は対症療法となります。鎮痛薬、漢方薬、精神安定剤の服用、また精神療法も有効です。鎮痛薬を使用していても、妊娠に気付いた時点で中止すれば、まず問題ありません。