赤ちゃんが出産翌日に死亡し、次の出産が怖いです

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妊娠・出産のQ&A

赤ちゃんが出産翌日に死亡し、次の出産が怖いです

昨年、分娩直前に赤ちゃんの心臓が止まり、鉗子分娩で出産しましたが、血液が足りず、次の日に亡くなりました。先生からは「胎盤剥離だろう」と言われ、胎盤を検査に出した結果、胎盤に血が詰まっていたとのことです。「次回は、妊娠37週で帝王切開で出産しましょう」と言われ、ショックでした。初めての子で経過が順調だったので、今でも納得できなくて悔しい思いですが、次の妊娠・出産がとても不安で仕方ありません。こういう症状になると、次は帝王切開でないと出産できないのでしょうか? 今回の鉗子分娩は急な対処だったため、傷ができて大変でしたが、帝王切開も怖いです。次の妊娠・出産の不安を拭うにはどうすればいいのでしょうか?

 

胎児の娩出直前に心拍が低下した場合、頻度的には急速に発生した胎盤早期剥離を疑いますが、病理検査によって上記のような診断がついたのですね。胎盤の血管内の血液が固まり、血栓ができていたなら、通常は妊娠経過中の超音波検査で胎児発育遅延が認められたり、胎盤や胎児の血流量が低下したりと、何らかの徴候があることが多いです。たとえば、妊娠高血圧症候群や自己免疫性抗リン脂質抗体が陽性の場合がそうです。この方のケースでは発生が突然であったこと、胎児の貧血が強かったことから、胎児母体間輸血症候群を疑います。胎児血の母体への流入は、通常2ml以下という少量ならありますが、30ml以上のように大量の胎児血が母体に流入すると、胎児は重症貧血を起こし、周産期死亡につながります。この発生頻度は0.2%と報告されており、80%以上が原因不明で、何らかの原因で胎盤に障害が生じ、胎児血が母体血管内に流れ込んだためとされています。分娩後すぐに採取した母体血中に、胎児由来の血球を認めることで診断がつきます。元気な赤ちゃんを抱くまでは、不安な気持ちを抱えて過ごすのは勇気のいることだと思います。次の妊娠時に、胎児母体間輸血症候群の予知や出生前診断をするのは難しいですが、胎動の減少や胎児心拍のモニタリング(NST)、超音波検査などで慎重な管理をしてもらいましょう。また分娩は、早めに帝王切開をされるのが無難だと思います。

質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。

監修者プロフィール

三鷹レディースクリニック院長
天神 尚子(てんじんひさこ)先生

三楽病院産婦人科科長を勤めた後、2004年2月、三鷹レディースクリニックを開業。

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